ビッグファイブ診断(日本人向け)―50問ではっきり分かる自分の性格―

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ビッグファイブ診断(日本人向け)―50問ではっきり分かる自分の性格―

 今回は自分の性格がハッキリわかるビッグファイブ診断を紹介します。

 理由は、ビッグファイブは科学的にもっとも信頼できる診断テストとされているからです。

 前回16タイプの性格に分けるMBTIは信憑性がないといった話を紹介しましたが、今回はガチの自己分析になるので安心してください。

 簡単に説明すると、ビッグファイブは次の5つの要素で性格を分類してます。

ビッグファイブ診断(日本人向け)
  • 神経症傾向:どれだけメンタルが弱いか
  • 外向性:どれだけ社交的か
  • 誠実性:どれだけ物事をコツコツできるか
  • 協調性:どれだけ共感できるか
  • 開放性:どれだけ好奇心が強いか

 ただ、ビッグファイブは欧米向けにつくられたものなので、日本人が診断すると少し結果がズレてしまうといった問題があります。(

 そこで今回は、日本人向けのビッグファイブ診断を紹介します。(

 全部で50問ありますが、その分精度が高い診断となってます。

 自分の性格をちゃんと理解したい人は、7,8分ほど時間をつくってぜひ受けてみてください。

 ではこれから日本人向け「ビッグファイブ診断」を一緒にやっていきましょう。

 紙とペンを用意して、以下の質問に5点満点で答えてみて下さい。

 このとき「★」のマークがついている番号はチェックしておきます。

【ビッグファイブ診断:採点基準】

  • 5点:よくあてはまる
  • 4点:少しあてまはる
  • 3点:どちらともいえない
  • 2点:あまり当てはまらない
  • 1点:全く当てはまらない

【ビッグファイブ診断】(計50問)

  •  憂鬱になりやすい
  •  自分がみじめな人間に思える
  •  ものごとがうまく行かないのではないかとよく心配する
  •  小さなことにはくよくよしない ★
  •  見捨てられた感じがする
  •  自分には全然価値がないように思えることがある
  •  陽気になったり陰気になったり、気分が変りやすい
  •  よく緊張する
  •  明るいときと暗いときの気分の差が大きい
  • 10 緊張してふるえるようなことはない ★

  • 11 大勢でわいわい騒ぐのが好きである
  • 12 地味で目立つことはない ★
  • 13 にぎやかな所が好きである
  • 14 大勢の人の中にいるのが好きである
  • 15 もの静かである ★
  • 16 人の上に立つことが多い
  • 17 人に指示を与えるような立場に立つことが多い
  • 18 じっとしているのが嫌いである
  • 19 人から注目されるとうれしい
  • 20 スポーツ観戦で我を忘れて応援することがある

  • 21 あまりきっちりした人間ではない ★
  • 22 仕事を投げやりにしてしまうことがある ★
  • 23 よく考えてから行動する
  • 24 仕事は計画的にするようにしている
  • 25 責任感が乏しいといわれることがある ★
  • 26 まじめな努力家である
  • 27 根気が続かないほうである
  • 28 几帳面である
  • 29 しんどいことはやりたくない ★
  • 30 欲望のままに行動してしまうようなことは、ほとんどない

  • 31 誰に対しても優しく親切にふるまうようにしている
  • 32 人には暖かく友好的に接している
  • 33 人の気持ちを積極的に理解しようとは思わない ★
  • 34 あまり親切な人間ではない ★
  • 35 人情深いほうだと思う
  • 36 人のよろこびを自分のことのように喜べる
  • 37 どうしても好きになれない人がたくさんいる ★
  • 38 出会った人はたいがい好きになる
  • 39 気配りをするほうである
  • 40 人を馬鹿にしているといわれることがある ★

  • 41 芸術作品に接すると鳥肌がたち興奮をおぼえることがある
  • 42 美や芸術にはあまり関心がない ★
  • 43 考えることは面白い
  • 44 イメージがあふれ出てくる
  • 45 自分の感じたことを大切にする
  • 46 変わった人だとよくいわれる
  • 47 空想の世界をさまようことはほとんどない ★
  • 48 好奇心が強い
  • 49 感情豊かな人間である
  • 50 別世界に行ってみたい

 すべての採点が終わったら、以下の数字を合計してください。

 このとき、「★」がついた項目の点数は反転させます。

 (例:1点→5点、2点→4点、4点→2点、5点→1点)

  • 1~10の合計 神経症的傾向(メンタル)
  • 11~20の合計 外向性(社交性)
  • 21~30の合計 誠実性(勤勉性)
  • 31~40の合計 協調性
  • 41~50の合計 開放性(チャレンジ力)

 それぞれ説明します。

日本人の平均点:35点

 神経症傾向というのは、かんたんにいえばメンタルの弱さをいいます。

 特に次の項目の点数が高かった人は、以下の要素を強くもっています。

  • 3、4 心配性:将来のことに対して不安になる。細かいことも気にしちゃうタイプ。
  • 8、10 緊張:感情がたかぶって頭が白くなったり、体が震えてパフォーマンスが下がるタイプ。
  • 1、5 うつ:孤独に弱く、誰かから冷たくされるとすぐ憂鬱になってしまうタイプ。
  • 2、6 自己批判:脳内に自分へのネガティブな思考がうずまきやすいタイプ。
  • 7、9 気分屋:すぐにポジティブになったかと思えば、すぐにネガティブになってしまうタイプ。

 この神経症傾向が平均よりも高い場合は、

  • ストレスや不安に弱い
  • 感情の浮き沈みが激しく、ネガティブな感情を抱きやすい
  • 自己不安が強く、自信が持ちにくい
  • 新しい状況や変化に対して不安を感じやすい
  • 運が悪いと思い込みやすく、悲観的な考え方をしがち

 といった特徴があります。

 また、一番家事に時間を使うタイプでもあります。

 理由は、感情が不安定になりやすいから。

 だから整理されていないとストレスになる

 また、神経症傾向が高い人は、どんなに相手が良いパートナーでも恋愛では上手くいかない傾向があるので、メンタルは鍛えておくといいですね。

 ちなみに、ネガティブ感情の減らし方についてはこちらで解説してるので、この要素が高い人は参考までに使ってみると吉です。

 時間的に余裕があれば、最強のメンタルコントールとして使われるACTもオススメです。

 体得するのに時間がかかりますが、これができれば最強のメンタルが手に入るのでよかったらあとで確認してみてください。

 基本的に神経症傾向が高いとメンタルが病みやすいのでヤバいです。

 ですが、誠実性も高いのであればトラブルを解決する仕事や、短期で批判的な視点を活かして新しい商品を開発する仕事などには向いてます。

 ただ、そうでなければメンタルは鍛えておくと特に人間関係で損することが減るのでベストです。

 神経症傾向が平均よりも低いというのは、言い換えるとメンタルが強いといった意味です。

 そのため、神経症傾向が低い人は、

  • 精神的な強さがあり、ストレスに強い
  • 感情が安定していて、ポジティブな感情を維持しやすい
  • 自信を持ちやすく、自己肯定感が高い
  • 新しい状況や変化に対して柔軟に対応できる
  • 運が良いと思い込みやすく、楽観的な考え方をする傾向がある

 といった特徴をもっています。

 面白いことに、神経傾向の低さは資産形成にも関係があります。

 たとえば、億を超える資産を持つ人は、神経症的な傾向が低い人が多いという研究結果があります。

 これは、彼らがストレスに強く、リスクを恐れずに行動できるからですね。

 ただし、神経傾向が低すぎると、危険な状況でも平然としてしまう可能性があるので、適度な警戒心は必要だといえます。

 日本人の平均点:31点

 外向性とは、どれだけ社交的か、コミュニケーションに積極的かを表しています。

 この値が平均よりも低かった人は、いわゆる内向的な人と呼ばれます。

 特に次の項目の点数が高かった人は、以下の要素を強くもっています。

  • 15、18 活動的:じっとしているのが嫌いで、よくしゃべる。
  • 16、17 支配的:他人を導いたり、コントロールするのが好き。
  • 11、14 他人と群れる:みんなでわいわいやるのが好きで、グループにいるほどエネルギーが増える。
  • 13、20 刺激を求める:刺激が強い環境を好み、他人と競争するのも好き。
  • 12、19 注意を集める:他人に注目されたり、大勢のなかで目立つのが好き。

 外向性が平均よりも高い人は、リスクを取ることに慣れています。

 新しいものも好きなので、色んな事に挑戦できるタイプといえます。

 また、リーダーシップを発揮するポジションに進むことが多いですね。

 社交的でコミュニケーション能力が高いので、人と仲良くなるのも早いです。

 ご褒美に弱いタイプで、「頑張ったら美味しいものを食べよう!」と自分に言い聞かせると頑張れる傾向にあります。

 刺激に対する反応が低めなので、騒音のなかにいても割と平気なタイプです。

 外向性が高い人は、営業、サービス業、スピーチ、エンターテイメントなど、人と接する職業を選ぶ傾向があります。

 外向性が平均よりも低かった人は、内向的な人といえます。

 謙虚で物静か、考察・学びに関心が高い、家庭の安定を求めるといった特徴があります。

 内向的な人は、感受性が高い人が多いですね。

 周囲の刺激に敏感で、情報を深く処理する傾向があります。

 そのため、パーティーで騒ぐより、静かな場所で本を読むほうが楽しいと感じます。

 あと、衝動的な行動を避け、慎重に物事を進める傾向があります。

 投資の世界では、このコツコツ続けられる計画的な特徴を活かすと吉です。

 長期的な投資の仕方についてはこちらで解説してます↓

 また、内向タイプについてもっと詳しく分析したい方はこちらをどうぞ↓

日本人の平均点:29点

 誠実性の高さは、自分をコントロールできるかどうか。コツコツできるかどうかを表してます。

 特に次の項目の点数が高かった人は、以下の要素を強くもっています。

  • 21、28 几帳面:細かいところまでこだわり、何事にも丁寧にしっかり行う。
  • 26、27 執着:難しいものごとでも根気よく続けられるタイプ。
  • 22、25 責任感:約束は必ず守り、決めたことを途中で放り出さないタイプ。
  • 29、30 自己コントロール:衝動や欲望に流されずに、感情をコントロールするのがうまい。
  • 23、24 計画性:綿密なプランを立てるのがうまい。

 誠実性が平均よりも高い人は,時間を仕事と勉強に使う傾向があります。

 そのため、出世しやすい性質をもってます。

 フロー状態に入りやすい特徴もあるので、仕事や勉強に没頭しやすく、幸福感も高まりやすいといえます。

 逆に、テレビや家事をする時間は少ない。

 家事に時間を使わないのは意外ですよね。

 だから誠実性が高い人って、意外と家が散らかっていることがあります。

 これは裏を返せば、成功する人は家事をしないともいえます。

 また、恋愛や結婚だと浮気の可能性が低いタイプです。

 子育てに関する責任感も強く、子供に関するトピックに興味をもちやすいところがあります。

 誠実性が高い人は、弁護士、医師、科学者、エンジニアなど、より負荷の高い仕事を選ぶ傾向があります。

 誠実性が平均よりも低かった人は、衝動的な行動をとりやすく、計画性に欠ける傾向があります。

 締め切りを守ったり、時間管理するのが苦手なところがあります。

 ただこれは逆に言えば、柔軟性があるということでもあります。

 また、リスクを取る傾向が高く、新しいことに挑戦しやすい面もあります。

 イノベーションを起こす可能性を秘めていますね。

 創造性も高い傾向があって、もともと決められたルールの枠にとらわれない発想ができるので、アーティストや起業家に多いタイプです。

日本人の平均点:32点

 協調性の高さとは、思いやりの高さ、共感能力の高さのことをいいます。

 特に次の項目の点数が高かった人は、以下の要素を強くもっています。

  • 32、34 温厚さ:他人に優しく接し、親切にしてやるのが好き。
  • 35、39 空気を読む:周囲に誰かがいると、めちゃくちゃ気を使うタイプ
  • 37、38 信頼する:他人をすぐに信頼し、いろんなタイプの人を好きになれる。
  • 33、36 共感する:他人の感情を簡単に理解し、相手の感情を自分のことのように感じられるタイプ。
  • 31、40 他者を尊重する:他人を見下さず、すべての人へ平等に接するのがうまい。

 協調性が平均よりも高い人は、相手の喜びが自分の喜びになるタイプです。

 不思議と左利きの人って協調性が高い人が多い。

 そのため自己犠牲の失敗ギバーになりやすい。

 でも協調性が高い人は、上手く行けば成功ギバーになれます。

 つまり協調性が高い人って、天国か地獄

 成功ギバーになる方法についてはこちらで解説してます↓

 また、相手のためにお金を使ったり貸したりするので、経済面では少し厳しい傾向があります。

 貯金が少なく経済的苦労をともなうので、他のタイプと比べて破産リスクも1.5倍も高いです。

 また、周囲に流されやすく、利用されるリスクがあります。

 この協調性が高い人は、看護、ソーシャルワーク、カウンセリングなど、人を助ける職業を選ぶ傾向があります。

 ちなみにこの協調性のスコアが32点を超えている人は、ナメられやすい傾向にあります。

 ナメられないための対策についてはこちらで解説してますので、他人から利用されて悩んでいる人はどうぞ↓

 協調性が平均よりも低い人は、交渉能力が高く、自己の意見をしっかりと主張できる人が多いです。

 そのため、法律や政治のような交渉が必要な職業で成功しやすいといえます。

 また、何か革新的なことをしたり、クリエイティビティを発揮しやすい人でもあります。

 つまり、組織の進化や時代の変化に欠かせない存在です。

 あと、迅速な決断力を持っていて、特に緊急時にその力が発揮されます。

 時間制限を設けることで、さらにその決断力を高めることができます。

日本人の平均点:35点

 開放性の高さというのは、新しい経験や考え方に対する態度のことをいいます。

 特に次の項目の点数が高かった人は、以下の要素を強くもっています。

  • 43、48 興味を持つ:見知らぬものに飛びつき、いろいろと考えるのが好きなタイプ。
  • 44、47 空想する:斬新なイメージを作り出すのが好きで、ずっと空想するのが好きなタイプ。
  • 41、42 芸術への関心:アートや美しいものが大好きで、畏敬の念を覚えやすいタイプ。
  • 45、49 感情への関心:いろいろな感情を味わい、自分の感覚にすぐ気づくのが得意。
  • 46、50 自由:自分が思ったことを自由にやるのが好きなタイプ。

 開放性が平均よりも高い人には、次のような特徴をもってます。

  • 好奇心旺盛で、新しい経験や情報に積極的
  • 創造性が高く、芸術的な興味を持つ傾向がある
  • 抽象的な思考を好む
  • 変化を受け入れ、新しいことを楽しむ
  • 新しいアイデアに対してオープン

 また、開放性が高い人は,読書とスポーツに時間を使うことがわかってます。

 好奇心が強いので,色んなものを知りたい欲求が高い。

 スポーツをするのも、健康を維持する以外の理由でスポーツもできたりします。

 まだやったことのないスポーツだから試してみようとか。

 さらに、開放性の高い人は、富裕層が多いという研究結果もあります。

 なぜなら彼らは、新しいことに対してオープンで、好奇心旺盛な傾向があるからです。

 いろんなことに興味をもって挑戦するので、社会で成功しやすいタイプといえます。

 この開放性が高い人は、起業家、芸術家、俳優、作家、芸能界、ミュージシャンなどの職業を選ぶ傾向があります。

 開放性が平均よりも低い人の特徴には、次のようなものがあります。

  • 伝統的な価値観や方法を好む
  • 具体的で現実的な思考を好む
  • 変化よりも安定を求める
  • 馴染みのある環境や経験を好む
  • どちらかというと保守的な傾向がある

 開放性が低いからといって悪いわけではありません。

 状況によっては、開放性が低い方が有利な場合もあります。

 例えば、公務員みたいに安定性や一貫性が求められる仕事では、開放性の低い人の方が適している可能性があります。

 こだわりが強い人やルーティンを好む人は、変化の少ない仕事や趣味の習慣化をつけるといいかもしれません。

  • ビッグファイブは欧米向けにつくられたものなので、日本人向けのビッグファイブ診断を受ける方が向いている
ビッグファイブ診断(日本人向け)
  • 神経症傾向:どれだけメンタルが弱いか。日本人の平均点は35点。
  • 外向性:どれだけ社交的か。日本人の平均点は35点。
  • 誠実性:どれだけ物事をコツコツできるか。日本人の平均点は29点。
  • 協調性:どれだけ共感できるか。日本人の平均点は32点。
  • 開放性:どれだけ好奇心が強いか。日本人の平均点は35点。

 ビッグファイブはおよそ1世紀にわたって研究されてきた性格分類なので、信頼性は間違いないと考えてもらって構いません。

 今回の診断をもとに、自分の性格に合ったライフスタイルを考えてみるといいですね。

 基本的に点数の高さ・低さはあまり関係ないので、それぞれに特性を上手く活かすと吉です。

 ただ、神経症傾向(メンタル)については、できるだけ値は低くした方が健康的にはベストです。

 この要素が高かった人は、今回紹介した対策をぜひ試してみて下さい。

 他にも自己分析をしてみたい方は、こちらで1つにまとめてます↓

 仕事の価値観や自分がHSPかどうか、ユーモアセンスはどのタイプか?など色々まとめてるので、さらに自分を掘り下げたい人はどうぞ。

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