コミュ力を上げる方法①イントロ編―「魅力」を高める3つの要素とは?―
- どんな会話しようか考えたのに、うまく話せない…。
- 自分が伝えたかった内容と相手の理解が嚙み合わない…。
- 大勢の前だと上手くしゃべれない…。
相手と楽しく話したい、うまく伝えたいけど、自分はコミュ障だからうまく話せない…。
そんな悩みを抱えていませんか?
頑張って話す機会をつくっても、結局なかなか上手く言えなくて、
- 「どうして自分はこんなにも口下手なんだろう…?」
とあとで後悔して、自分を責めた日もあったかもしれません。
ですが科学的なコミュ力を上げる方法を使えば、
- 自分の言いたいことが伝わるようになって、相手に誤解されずに済む
- 好感度が上がって以前よりもモテるようになる
- 自分が苦手なタイプの相手ともうまく対応できるようになる
などのメリットがあります。
コミュ障は完全に治せるわけではなりません。
ですが、少なくともこれから紹介していくメソッドを試せば楽になります。
コミュ力の高め方については鈴木裕の『最強のコミュ力のつくりかた』がもっともお勧めです。
コミュニケーションの指南書としては最強クラスです。
なので、コミュ力のつくりかたで迷ったらこの本を選ぶと失敗しません。
さらにコミュ力について極めたい方だけ読んでみてください。
まずはコミュ力を上げる方法のイントロ編ということで、コミュ力の概要から説明します。
コミュ力を上げる方法は「魅力」を高めること
結論から言うと、コミュ力とは「魅力」です。
- もっとうまく話したい
- 言いたいことがうまく表現できない
- 自分の気持ちを伝えられない
といった多くの人が抱える悩みは、すべてあなたの魅力のなさが原因であると、研究で明らかになっています。
つまり
- コミュ力の土台は、魅力がベースになっている
といえます。
なので、コミュ力でよくいわれている
- わかりやすく伝える力
- ユーモアセンスがある
- 自分に自信をもっている
といった要素をいくら高めてもあまり意味がありません。
基礎となっている「魅力」の部分がぐらぐらしていると安定しないからです。
実際、魅力について調べた研究では、
- 好感度が低い人が評価される割合は全体のたった0.05%であり、どれだけ話し方がわかりやすくても評価されない(R)
- 好感度さえ調べれば、その人がまわりから評価されているか300%以上予測できる(R)
などの結果がでています。
つまり結局どれだけ能力の高い人でも、まわりから「なんか嫌な奴だな」と思われてたらだれもあなたの話に耳を傾けてくれないのです。
コミュ力って、話してて面白いとか、わかりやすく伝える技術とかが大事だと思ってた。
けど、それよりも「魅力があるか」が大事だったんだね。
「コミュ力」を上げる3つの方法とは?
では、人としての魅力を高めて、コミュ力の土台を改善するにはどうすればいいのでしょうか?
これまでの研究を総合的に判断すると、コミュ力のベースである魅力には、大きく次の3つにまとめられるとわかっています。
【コミュ力の土台「魅力」を高める3つ要素】
- コミュ力を上げる要素①率直である
- コミュ力を上げる要素②感情が安定している
- コミュ力を上げる要素③好感度が高い
素直で感情が安定していて、さらに好感度が高い。この3つがセットになってたら魅力として最強です。
3つの要素は、努力で伸ばせるスキルです。
そのため、トレーニングすればだれでもコミュ力を上げれます。
それぞれの詳しい解説は後の記事でおこないますが、コミュ力を高める3つの要素について簡単に説明すると次のようになります。
コミュ力を上げる方法①率直である
1つ目のコミュ力を高める要素は「率直である」です。
率直とは、
- 自分の気持などを飾ったり隠したりすることなく、ありのままであること
をいいます。
逆に言えば、素の自分を出せない人ほど魅力が下がるともいえます。
実際、人は自分を飾ろうとするとそこに脳のリソースがもっていかれるので、言語能力が下がります。
例えば、
- 友達と一緒に過ごしているときに、本当は楽しくないのに楽しそうなふりをする。
- 好きな人に対して、本当は話に興味がないのに興味があるフリをする。
などがそうです。
相手を気遣っての行動かもしれないですが、これは相手からすると本音をいっていない感が出て逆に不信に思われてしまいます。
頭のなかでいろいろ考えてしまって、取りつくろうとすると魅力が下がるのです。
モテようとするとモテなくなるみたいな感じだね。
なので、わからないときに「わからない」と正直に言えるのか、興味がない時に「自分は興味がない」と言えるのかといった率直さが重要になります。
詳しくはこちらの記事で解説してます↓
(参考)コミュ力を上げる方法②率直編―言いたいことがいえない自分を変える―
コミュ力を上げる方法②感情が安定している
2つ目のコミュ力を高める要素は「感情が安定している」です。
1つ目の「自分に正直になる」ときいて、じゃあイライラしたらブチ切れてもいいのかと思った方もいるかもしれません。
ですが魅力を上げるためには、率直になるのと同時に、感情もコントロールできないといけません。
なのでイライラしたときに我を失うくらい怒りくるって激高しまくるとかは、この2つ目の要素に反するのでタブーとなります。
感情をコントロールするのが苦手な人は、
- いつも過度に緊張してしまう
- 不安を感じすぎてしまう
- まわりから空気が読めないといわれる
などに多いタイプです。
とはいっても、緊張すること自体は悪いことではありません。
問題は、緊張を隠そうとすると率直ではなくなる点です。
そのため、緊張しているときは、「自分は緊張している」とはっきりいったほうがいいといえます。
面接でも緊張を隠そうとするとかえって緊張してミスってしまうような感じと似ています。
魅力を上げるためには、
- 素直に話してはいるんだけど、感情もコントロールできている
というのがポイントです。
感情を安定させる方法については、こちらで解説してます↓
(参考)コミュ力を上げる方法③感情の安定編ー不安や緊張を克服するー
コミュ力を上げる方法③好感度が高い
最後、3つ目のコミュ力を高める要素は「好感度が高い」です。
好感度といっても色々ありますが、ここでは
- 親切である
- 優しい
- 共感力が高い
などを含んだものをいいます。
そのため相手への優しさが少ないとか、共感力が低い場合は、コミュニケーションがうまくいっていない可能性があります。
たとえば
- 他人の話の途中で割って入る
- 相手は共感してほしいのにアドバイスをする
- 自分は自慢するが、相手の自慢は許さない
などの行動をしてしまいがちです。
これらの行動は周りから
- 攻撃的
- お節介
- 傲慢
などの印象を与えてしまうので、なんとなく近づきにくい、信用できないと思われます。
なので人とコミュニケーションをとるときには、優しやや親切さを示す必要があります。
好感度の高め方については、こちらを参考にしてください↓
(参考)コミュ力を上げる方法④好感度編―他人から好かれる・モテる人の話し方―
コミュ力を上げる方法まとめ
コミュ力を上げる方法イントロ編のまとめです。
- コミュ力とは「魅力」。そのためコミュ力を上げるには話し方の技術やユーモアセンスより、まずは土台である「魅力」を上げる方が大切
【コミュ力の土台「魅力」を高める3つ要素】
コミュ力を上げる要素①率直である
- 人は自分を飾ろうとするとそこに脳のリソースがもっていかれ、言語能力が下がる
- →対策;緊張しているときは緊張している、わからないときはわからないと率直に伝える
コミュ力を上げる要素②感情が安定している
- 感情をコントロールするのが苦手な人は、緊張しすぎる、不安になりすぎる、空気読めないといわれるタイプに多い
- →対策:感情をコントロールための方法を知る
コミュ力を上げる要素③好感度が高い
- 相手への優しさが少ない、共感力が低いなどの場合は、周囲から近づきにくい、信用できないと思われる
- →対策:親切さ、優しさ、共感力などを高める
よくコミュ力を上げるには、
- 流暢に話すテクニックを学べ
- 言いたいことは結論からいえ
- 面白いネタを用意しておけ
などのアドバイスがとりあげられますが、本当はそれよりもベースとなる魅力を上げる方が実は大事です。
そこで次回は、コミュ力を上げる1つ目の要素「率直である」を高める方法についてから詳しく解説します。
コミュ力の上げる方法については、鈴木裕の『最強のコミュ力のつくりかた』が一番オススメです。
会話が続かない、うまく話せないといった悩みを根本解決できます。
一生モノの本になるので、コミュ障に悩んでいる方は読んでみてください。
>>【次回】コミュ力を上げる方法②率直編―言いたいことがいえない自分を変える―
コミュ力を上げる方法に関するよくある質問
魅力を高めるんだったらルックスも大事なんじゃないの?
たしかに見た目も魅力に与えますが、効果は一時的だとわかっています。
ルックスが私たちの魅力を高めるのは初対面から1か月までで、それ以降は中身の影響が実は強くなります。
なので、魅力を高めるならまずは内面を磨くのが大事だといえますね。
【参考文献・データ等】
- 鈴木裕『最強のコミュ力のつくりかた』
- Jack Zenger and Joseph Folkman(2013)“I’m the Boss! Why Should I Care If You Like Me?”
- Gerald Mount(2005)“The Role of Emotional Intelligence in Developing International Business Capability: EI Provides Traction”
【記事執筆】あすか
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