仕事しても評価されない会社の特徴

仕事

仕事を一生懸命頑張っているのに、職場から評価されないあなたへ

なぜあなたは評価されないのか

出典元:O-DAN

 必死で成果を出しても、あなたが仕事で評価されない会社の特徴について解説します。

 部署の中で一番仕事をこなしたのに、全く評価されなかった…。

 一生懸命仕事を頑張ったのに、給料が上がらなかった…。

 理不尽な理由で評価され、評価を下げられてしまった…。

 なぜかあなたの実力が評価されず、やりきれない気持ちを抱いた人は多いと思います。

 仕事をしていない人の分まで仕事をこなしたのに、給料は変わらない、上がらない。

 それを顕著に示すのが、例えば年功序列を採用している会社です。

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 たとえ売上トップの業績を上げたとしても

・勤続年数が少ない

・若手社員である

 との理由で、全く仕事をせずダラダラと過ごしている上司の方が、自分より倍近く給料をもらうのです。

タバコ休憩ばかりで仕事しない人より、自分の給料が低いのは理不尽ですよね。

 実際、国際比較したデータを見てみると、日本は長く働けばはたらくほど給料が高くなることがわかります。

出典元:労働政策研究・研修機構「データブック国際比較 勤続年数別賃金格差

 例えば、30年以上勤務した人の賃金は、1ー5年勤務した人の約1.7倍の差があります。(労働政策研究・研修機構 (JILPT)

 年齢による給料の格差は、主要国であるドイツ、イタリア、フランスなどと比べて最も大きいです。

 そのため、優秀な人や能力の高い人ほど「割に合わない」と感じ、辞めたいと考えます。

 また、ごますりで上に上がる人たちを見て「今の会社辞めて、転職したほうがいいかな」と、悩んだことがある人もいるでしょう。

出典元:PAKUTASO

 そこで今回は、いずれ破綻してくダメな会社の特徴と、逆にあなたの実績を適正に評価する会社の見分け方について紹介していきます。

「定量評価」と「定性評価」

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 前提として、昇給に関わる評価には、大きく2つの方法があります

 1つは、どれだけ売上をあげたのか、業務量をこなしたのかといった「客観的な数値」で評価を行う「定量評価」です。

 もう1つは、上司の主観的な判断で評価を行う「定性評価」です。

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 問題は、人の主観であなたの評価が決まる「定性評価」です。

 どれが〇でどれが×になっているのかが明確になってたらいいのですが、それが人によって異なる「定性評価」は組織として問題です。

 いわゆる人間力で人を判断しようとしている会社は、先輩や上司によって評価が変わることになるため、ごますりなどで評価が決まります。

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 「定性評価」の会社は、上司から「コミュニケーション能力がない」「仕事では人間力が大事だ」などといった、曖昧な表現を使いがちです。

定義のない表現が認められてしまうと、相手はどうとでも言えてしまいますね。

 なんとなく上司に気に入られたとかで評価が決まるような「定性評価」の会社は、社員の関心が社会ではなく内部にベクトルが向きます。

 アナログな根回しとヨイショをするような人間が、どんどん上にあがる構図が出来てしまいます。

 すると結果的に、社会に何も価値を提供しない会社が生まれます。

 また、仕事の基準が不明確だと、慢性疲労や頭痛、消化器官の不調をきたすことも研究で分かっています。(南フロリダ大学) 

 仕事で何を求められているのかが人によって異なることは、私たちの体調面にも支障が出てしまうので問題です。

「定量評価」の会社を選ぶ

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 組織として健全な会社は、「定量評価」を採用している会社です。

 「定量評価」は、評価制度が具体的な数値で基準化されていて、どういった方法で社会に貢献したいかを明確化している評価のことです。

 例えば

・割り当てられた業務計画のうち、120%を達成したらA評価とする。

・新規で契約を締結できた場合は、1件につき5,000円の売上手当を支給する。

 などです。

 あなたが自分の成果をしっかり反映してくれる会社を理想とするなら、評価基準を明確にした「定量評価」の会社を選ぶと仕事が楽しくなります。

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 その明確さや基準を否定する人は、曖昧さやごますりなどで上に上がっていった人です。

 一方で、あなたのように曖昧さのせいで結果が出なかった人たちは、当然ながら疑問を抱きます。

 しっかり業績を残しても評価されないからです。

 個人の成果や努力の結果は組織に吸われ、ただ周りから感謝されて終わるボランティア職員みたいな感じで終わるからです。

 実力で評価されたいのであれば、数値による客観的な評価を行う「定量評価」の会社を選ぶ方が絶望しなくて済みます。

出典元:O-DAN

 本来、会社での評価は、あなたの「人間力」や「人としての価値」を示したものではありません。

 あくまであなたの成果は、「実力」や「能力」として切り分けて評価されるものです。

 前述のように、日本は勤続年数による賃金格差が主要国の中で最も大きい国です。

 これは結果的に、スキルアップに消極的な社員を増やし、転職せずに同じ会社に長くとどまる能力の低い人が得する会社ができます。

出典元:PAKUTASO

 しっかり数値で評価をする「定量評価」の会社が増えれば、優秀な人ほど会社に残り、社会に価値を提供できる企業が生まれます。

 2040年の日本は、今よりも800万人の労働人口が減る見込みです。(『厚生労働白書』)

出典元:厚生労働省『厚生労働白書 -令和時代の社会保障と働き方を考えるー

 人口減少社会では、あなたのように高いパフォーマンスで仕事ができる人の存在は必須です。

 会社が「定性評価」を採用しているために、社会ではなく会社の上司に関心が向かう組織ばかりでは経済成長も絶望的でしょう。

 適正に評価しない「定性評価」の会社であれば、今後あなたが報われることはありません。

 よく日本人は「いつになったら給料が上がるのか」と会社や政府に対して不満を言いますが、これは大きな間違いです。

 大事なのは給料が「上がる」ではなく、給料を「上げる」

 あなたの自主性や行動力で給料を「上げる」のです。

 飲み屋で文句を言っているだけではいつまで経っても給料は上がりません。

 思い切って別の会社へ転職するのが望ましいといえます。

 転職する際にはお金がかかるところがありますが、相談から内定までお金をかけずに手伝ってもらえるところもあります。

 まずはそちらを利用するのも一手です。

【無料相談先(参考)】

対象:20代~30代まで(転職希望者など)

対象:18歳~29歳まで(第二新卒、既卒、就職浪人、大学中退、フリーター、転職希望者など)

金銭面で厳しい場合は、上記の無料サイトを利用して転職すると、今よりも高い給料で働くことができるかもしれません。

「定量評価」の会社で評価されるには

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 「定量評価」の会社で仕事をすることができれば、能力の高い人ほど評価されます。

 ごますりや人間性で決まることもありません。

 成果に対してしっかり対価をもらうことができるため、優秀な人ほどモチベーションも上がります。

 あなたが実力でより評価されるためには、仕事を数字で考えるくせをつけるといいですね。

 具体的に数値化する方法には、安藤広大先生の『数値化の鬼―― 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法』が最も参考になります。

 「定量評価」の会社で評価されるためには、数字に強くならないといけないことを述べています。

 数値化は慣れるまで時間はかかりますが、一度習得できればスキルを高めていく上で欠かせない能力になります。

 数値化を身につければ「定量評価」の会社で活躍できることは間違いありません。

 ぜひ仕事に活用して使ってみてください。

評価に関するよくある質問

求人票をみて応募を避けたほうがいいと分かるものはありますか?

アットホーム、旅行、部活、社員イベントがあることを強調している会社です。

会社はどういった方法で社会に貢献したいかという理念のもとに集結していくところです。

ただ、会社の理念ではなくイベント的なもので押すということは、会社を変えようとする基が何もないということを意味しています。

会社の魅力をアットホーム的なところにしている会社は避けたほうがいいですね。

私が勤めている会社が定性評価か定量評価かどうかは、どうやって判断すればいいですか?

会社の就業規則の賃金規定(または昇給規定)に具体的な数値で基準が定められているかで判断します。

評価の基準があいまいで抽象的あれば、上司の主観であなたの評価が決まる定性評価の可能性大です。

就業規則がなければ上司によって評価基準が違うかどうかで判断するのもいいですね。

【参考文献・データ等】

労働政策研究・研修機構「データブック国際比較 勤続年数別賃金格差

厚生労働省『厚生労働白書 -令和時代の社会保障と働き方を考えるー

Ashley E. Nixon., et al (2011)Can work make you sick? A meta-analysis of the relationships between job stressors and physical symptoms

安藤広大『数値化の鬼―― 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法』

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