シングルタスクを仕事に活かす7つの方法―集中力を極限まで最大化するー

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シングルタスクを仕事に活かす7つの方法―集中力を極限まで最大化するー

 今回は、集中力を極限まで最大化するシングルタスクについて解説します。

 なぜならシングルタスクができるようになると、

  • 大量の仕事を早く片付けられる
  • ストレス、プレッシャーに強くなる
  • 集中力が上がってサクサク作業が終わる
  • 目の前のことを楽しめる

 などのメリットがあるからです。

 いろんな成果を出している人って、あれもこれも同時にしているように見えませんか?

 でも実際には、1つひとつを集中して終わらせて次に移っています。

 歴史的にみても、何かをやり遂げている人ほど、シングルタスクで1つのことに徹底的にやり遂げる重要性を説いています。

 つまり物事をどれだけ達成できるか?については、私たちがどれだけシングルタスクになれるかが重要です。

 シングルタスクについてはデボラ・ザックの『SINGLE TASK 一点集中術』がお勧めです。

 シングルタスクをもっと極めたい方はぜひ読んでみてくたさい。

 ではここから、最強のシングルタスクに切り替える7つの方法を紹介します。

 そもそもシングルタスクとマルチタスクの違いは何だと思いますか?

 それは、

  • 今やっていることと頭の中で考えていることが一致しているかどうか

 です。

 マルチタスクで作業すると能率が落ちるのは、頭の中で考えていることとやっていることが違うから

 だから私たちは、シングルタスクで取り組むのが大事だといえます。

 シングルタスクになるための方法は次の7つです。

【シングルタスクを仕事に活かす7つの方法】

  • シングルタスクを仕事に活かす方法1)1×10×1で考える
  • シングルタスクを仕事に活かす方法2)ノーと言う
  • シングルタスクを仕事に活かす方法3)類似のタスクはまとめて片付ける
  • シングルタスクを仕事に活かす方法4)1日30分の余白を2回入れる
  • シングルタスクを仕事に活かす方法5)ホワイトノイズを使う
  • シングルタスクを仕事に活かす方法6)細かい休憩をとる
  • シングルタスクを仕事に活かす方法7)ニュースを遮断する

 順にみていきましょう。

 シングルタスクを仕事に活かす方法1つ目は「1×10×1で考える」です。

 1×10×1とは、

  • 「1分」で終わるならすぐ取りかかる
  • 「10分以下」で終わるならなるべく早く終わらせる
  • 「1時間以上」かかるのは明日にまわす

 といったシステムをいいます。

 「1分」で終わるものをすぐにとりかかるのは、頭の中に残ってしまうからです。

 人はAの作業が終わってないのにBの作業に行くと、Aのことを考えながらBの作業をします。

 すると能率が落ちるので、これを防ぐためにすぐに終わらせます。

 「10分以下」で終わる作業は、できれば午前中にまとめて終わらせるようにします。

 「1時間以上」かかるのは、明日のスケジュールに入れます。

 手帳とかスマホのカレンダーに記録しておくといいですね。

 シングルタスクでは、とりかかるまでの時間を減らすのが大事です。

 つまり1×10×1は、人が迷う時間を減らすために効果的なテクニックになります。

 シングルタスクを仕事に活かす方法2つ目は「ノーと言う」です。

 あなたが急に仕事を頼まれたとしても

  • 「優先しないといけない仕事があるので今は無理です」

 と断る。

 頼みを断るときいて、

 「断ると人間関係が悪くなるのでは?」

 と思った方もいるかもしれません。

 ですが、断れる人はむしろ周りから信頼されるとわかってます。

 なぜなら目の前の大事な仕事に集中して取り組めるから。

 だからあれこれ仕事を引き受けてマルチタスクになっている人よりも成果を残しやすい。

 あなたが結果を残すには、優先度の低い仕事は断って、シングルタスクになるしかありません。

 「いますぐには無理です」と優先順位をつけて断れる人になるのが大事です。

 ちなみに、NOと断れるようになると人からナメられなくなります。

 その理由についてはこちらで解説してるので、詳しく知りたい方はこちら↓

 シングルタスクを仕事に活かす方法3つ目は「類似のタスクはまとめて片付ける」です。

 例えばメールチェック。

 仕事ができる人は、メールチェックを1日3回以下にしています。

 朝、昼、夜に1回ずつ。

 それぞれ1回でまとめて返信するようにしてます。

 理由は、私たちはタスクを切り替えるときに集中力がいったん切れてしまうからです。

 だから似たような作業はまとめて一気にする。

 すると早く終わります。

 こういうと、

 「でも、やり取りしないといけないから1回で終わらないよ!」

 と思う方もいるかもしれません。

 ですが、メールを1回の連絡で終わるように工夫すれば問題ありません

 例えば、メールの最後に、

  • 「返信不要です。」
  • 「ありがとうございます。これで、本日の業務は終了します。」
  • 「なんらかの変更があった場合のみ、返信いただければ幸いです。」

 などと添える。

 すると、だらだらとした無駄なメールのやりとりを減らせます。

 シングルタスクを仕事に活かす方法4つ目は「1日30分の余白を2回入れる」です。

 計画は必ずしも計画通りに行くとは限りません。

 予測できないできごとに対処しないといけなくなる時もでてきます。

 また、ぎっしりスケジュールを入れると心に余裕がなくなり、シングルタスクで集中するのが難しくなります。

 そこでお勧めなのが

  • 1日2回30分の空白タイムを作る

 すると急なトラブルが起きても落ち着いて対応できます。

 例えば、ある日健康診断の予約をしようとしたら、

 「定期健診の予約は1ヶ月先です」

 と言われたけど、体調が悪くなった日に、

 「熱があります」

 と伝えたら、その日の午前中に時間をとってくれた経験はありませんか?

 これは開業医が救急患者の診察をできるよう1日のスケジュールにゆとりをもたせているからです。

 仕事も同じです。

 空白をつくれば、イレギュラーな場面でも対応できるようになります。

 どんなに忙しくても、1日2回30分の空白タイムは必ず入れるようにしてください。

 シングルタスクを仕事に活かす方法5つ目は「ホワイトノイズを使う」です。

 ホワイトノイズは周りの音や雑音を聞こえにくくするので、人の集中力を上げる効果を持っています。

 参考までにホワイトノイズの音声を載せます。

 どんな音かな?と気になった方は聞いてみてください。

 聞いてみると、テレビの音と近い感じがしますね。

 最初は気になるんですが、一度慣れると周りの音が気にならなくなって集中しやすくなります。

 もし「ちょっとホワイトノイズは苦手かも…」と感じるなら、雨の音や自然音でも構いません。

 さらにノイズキャンセリングイヤホンをつけて作業すると、周りの音をより遮断してシングルタスクで作業ができます。

 「周りの雑音が気になって集中できないな…」

 「今日は集中して作業したい!」

 と思った時はぜひ使ってみてください。

 シングルタスクを仕事に活かす方法6つ目は「細かい休憩をとる」です。

 仕事ができる人ほど、定期的に短い休憩をとります。

 実際、「ハーバードビジネスレビュー」誌が、社員の働き方について調べたところ(R

  • きわめて能率がいい社員ほど、1日のあいだに何度か休憩時間を設けていた

 との特徴がみられました。

 休みなく働いている人って、周りからみると頑張っているように見えますよね。

 ですが、休憩をとらないとかえって生産性が落ちると分かっています。

 人はオフにする時間があるからこそオンの時に集中できる。

 休む時間もシングルタスクになれれば、作業もシングルタスクで取り組めるようになります。

 私たちが集中できる時間には限界があるので、作業中は定期的に細かい休憩をとるのが大事です。

 するとリセットできて、また高い集中力で作業することができます。

 最後、シングルタスクを仕事に活かす方法7つ目は「ニュースを遮断する」です。

 人は新しい情報を重要な情報として考える傾向にあります。

 新しいニュースが出るとつい気になって見てしまうのはそのためです。

 人間の集中力って悲しいくらい一瞬で切れる。

 新しいニュースを見るたびにマルチタスクになると、切り替えのたびに集中力が落ちます。

 そのため、

  • テレビを視界に入れない
  • ニュースアプリをアンインストールする
  • スマホの通知はオフに設定する

 などの対策をとるとベストです。

 ニュースを遮断する方法については、ニュースダイエットを行う方法でまとめているので、具体的な対策をもっと知りたい方は確認してみて下さい。

 集中力を最大化するシングルタスクのまとめです。

【シングルタスクまとめ】

  • シングルタスクとは、目の前にやっていることと頭の中で考えていることが一致している状態をいう。

【シングルタスクのメリット】

  • 大量の仕事を早く片付けられる
  • ストレス、プレッシャーに強くなる
  • 集中力が上がる
  • 目の前のことに楽しめる

【シングルタスクを仕事に活かす方法】

 繰り返しますが、マルチタスクは能率が落ちるので避けたほうがベストです。

 いろんなことを並行してやっていると人は仕事ができているかのように錯覚する。

 でも実際には、1つひとつ作業を終えた方が早く終わります。

 そもそも人間の脳は、一度に複数のことに注意を向けることができないからです。

 複数のタスクを同時にこなそうとすると、かえってタスクを1つずつこなしていくよりも時間がかかります。

 だからシングルタスクに切り替えて作業するのが重要です。

 何か1つでもいいので、今回紹介したシングルタスクを行うための方法を試してみるといいですね。

 シングルタスクについては、デボラ・ザックの『SINGLE TASK 一点集中術』が一番お勧めです。

 さらにシングルタスクについて深めたい方は読んでみてください。

急な相談とかどうしても話を聴かないといけない場面ではどうすればいい?

時間を区切って集中して聴くのがオススメです。

「10分しか時間取れないけど、その代わり集中して聴くから」と相手に伝え、していた作業をいったん止める。そして相手の目を見て真剣に聴く。

すると相手は「全力で話を聴いてくれた」と信頼してもらえるようになります。

これは作業しながら1時間聴くよりも効果的なので、ぜひ人の話を聴く場面でもシングルタスクを使ってみてください。

【記事執筆】あすか

【X(旧Twitter)】:あすか@サイエンスライター