【VIA理論】24タイプの強みの活かし方④~正義編~

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【VIA理論】24タイプの強みの活かし方④~正義編~

集団で発揮するスキル!

チームワーク、公平さ、リーダーシップの活かし方を解説

 強みシリーズ(診断編知恵編勇気編人間性編)の続きです。

 自分の強みを知ると、人間関係であなたがどんなポジションをとればいいかわかります

 24タイプある性格のなかで、自分のTOP5の強みを活かせる場面が見えてきます

 あなたが強みを上手に活かせば人生はイージーモードです。

 今回は強みシリーズの【正義編】にうつりまして、

  • チームワーク
  • 公平さ
  • リーダーシップ

 の3つを解説します。

VIAの強み:正義の強みの関係図(チームワーク、公平さ、リーダーシップ)
筆者作成「正義の強みの関係図」

 強みについては、心理学者で有名なライアン・ニーミック博士らの『強みの育て方がお勧めです。

 まだVIAの強み診断テストを受けてない方は、診断編から自分のトップ5の強みを知ることができるのでぜひ受けてみてください。

【正義】グループのなかで発揮する

 正義は、グループのなかで発揮する強みです。

 人間性が1対1でうまくいくのに対して、正義は特に集団に対して行動を起こすときに発揮するものです。

VIAの強み:人間性と正義の強みの関係図
筆者作成「人間性と正義の強みの関係図」

 正義の強みは、理想のグループやコミュニティをつくるうえで特に重要な強みになります。

 正義の強みには、

  • チームワーク
  • 公平さ
  • リーダーシップ

 の3つがあります。

 順に解説していきます。

【チームワーク】チームの成功に貢献する

VIAの強みテスト「チームワーク」の活かし方

グループやチームの一員としてうまく立ち振る舞う。グループに忠実で、その中で自分のやるべきことを行う。

チームワークを強みとするあなたは、グループの一員として優れた能力を発揮します。忠誠心が強く、献身的なチームの一員でもあります。

グループの中で常に自分の役割を果たし、グループの成功のために一生懸命に動きます。

引用元:VIAの診断テスト結果より

 チームワークは、「チームの成功に貢献する力」のことをいいます。

 チームワークの強みが高かった人は、自分の利益のためだけではなく、グループ全体の利益のために行動できます。

 1人で作業するよりも、グループで活動しているときのほうが本領を発揮するタイプです。

 つまり「自分たちの組織をもっと良いものに変えよう」と努力できる人ですね。

チームワークのメリット

  • 仕事のモチベーションが上がる。
  • トラブルが減る。
  • 仕事が早く終わる。
  • 新しいプロジェクトを始めやすい。

チームワークの活かし方(高め方)

※次の①~⑦から自分やメンバーに合う役割を見つける。

  • アイデアを出す:新しい企画を思いつく。良い解決策を出せないか考える。
  • 情報を集める:出したアイデアに関する情報を調べる。
  • 決断する:いわゆるリーダー。今後の方向性を決める。
  • 実行する:チームのアイデアを実行に移す。
  • インフルエンサー:広告や宣伝などでチームの外に影響を与える。
  • マネージャー:人間関係を調整する。チーム内のすれ違いを調整する。
  • 励まし役 :チーム内のモチベーションを上げる。

 チームで取り組むときは、共有する目的を明確にして、一緒に解決する方法を考えるといいですね。

 年齢も性別も混ざっているほうがいろんな解決策がでます。

 さらに一人ひとりが自分の強みでチームにどう貢献できるかを考えると最強です。

 たとえば、

  • 創造性」が強い人ならもっと良い解決策を出せないか考える。
  • 親切心」ならまわりが動きやすいようにサポートする。
  • 大局観」のある人は、チーム全体の状況を把握する。

 などです。

 診断編でも紹介したように、自分の強みは他人から言われないと気づきません

 メンバーの強みを理解して「あなたにはこういう強みがあるよ」と伝えると、最大限にチームの力を発揮できます。

チームワークのデメリット

  • スキル不足だとチームで活躍できない人が出る。
  • 中身のある意見よりも、支持する人の多い意見が採用されやすい。
  • 全体の意見に異議を唱えにくい。
  • 他人に頼りすぎて自立できない人が出てくる。

【公平さ】客観的に判断する

VIAの強みテスト「公平さ」の活かし方

公平や正義という概念に従ってあらゆる人々を同様に扱う。自身の個人的な感情が他者への評価をゆがめることを許さない。皆に公平にチャンスを与える。

公平さを強みとするあなたにとって、あらゆる人々を公平に扱うことは揺るぎない信念の一つです。

あなたは自分の個人的な感情が他者への評価をゆがめることを許しません。あなたは誰にでも公平にチャンスを与えます。

引用元:VIAの診断テスト結果より

 公平さは「感情や偏見にとらわれずフェアに判断する力」をいいます。

 公平さが強い人は、職場の人たちのいろんな仕事の価値観を受け入れるのが得意です。

 個人的な感情で人を評価することもありません。

 自分に対してもフェアになるので、自分も客観的に見ることができます

公平さのメリット

  • 物事を客観的に考えることができる。
  • 自己分析能力が高い。
  • 全員の意見を大切にできる。
  • 人を理解する力が高い。

公平さの活かし方(高め方)

  • チームで取り残されていると感じている人に参加をするよう促す。
  • 自分と違う価値観の人に、ステレオタイプな考え方や接し方をしていないか考える。
  • 課題に取り組むときに、いろんな人の意見をきいてみる。
  • バリアフリーの場所をつくって、障がい者が利用しやすい環境を作る。
  • 自分はどの場面でフェアなのかを分析する。
  • 相手の気持ちを考えつつも、客観的に判断する。
  • 自分の失敗を認めているか観察する。
  • 理不尽な世の中にどう折り合いをつけるか考える。
  • 自分の意見に異論があれば伝えてもらう。
  • 自分に対して公平か確認する。
  • 自分が不公平だった事例を思い出し、今後どのように改善できるか考えてみる。
  • 自分の個人的な好き嫌いで判断していないか考える。
  • 自分なりの公平の基準を決め、周りとシェアする。
  • 平等な人権活動を行う団体に参加したり、学んだりする。
  • 社会正義のモデルとなる有名人の伝記を読む(ガンジー、ネルソン・マンデラなど)

>〖公平さの活かし方〗「自分が不公平だった事例を思い出し、今後どのように改善できるか考えてみる」について

 あなたの過去の不公平な体験から「どう公平にできるか」「どうしたら改善できるか」を考えられると公平さをより発揮できます。

 たとえば、あなたが過去に仕事で公平に評価されなかった経験があったとします。

 部下の評価は上司の好き嫌いで決まったり、コミュニケーション能力が大事など定義されていない曖昧な表現が使われたりするような理不尽な会社です。

 物事を公平に判断するためには、例えば数値などの具体的なものを基準にする方法があります。

 人間性など曖昧なもので評価するのではなく、具体的な数字をもとにした成果で評価すると公平に判断できます。

公平さのデメリット

  • 公平さを求めすぎて完璧主義になりやすい。
  • 自分自身を公平に扱うことを忘れがち。
  • 誰に対しても反応が同じため冷淡な人だと思われやすい。
  • 自己犠牲的になりやすい。

【リーダーシップ】集団をまとめて目標を達成する

VIAの強みテスト「リーダーシップ」の活かし方

自分が属するグループが物事を達成できるように力づけると同時に、グループ内で良い人間関係が保たれるように尽力する。

グループのメンバーが活動しやすいように支援し、実現できるように動く。

リーダーシップに強みをもつあなたは、リーダーシップを発揮するのが得意です。 グループが物事を成し遂げられるように励まし、全員にグループに対する帰属意識を感じさせることでグループ内の調和を保ちます。

あなたはグループメンバー動きやすいように支援し、実現できるように働く人です。

引用元:VIAの診断テストの結果より

 リーダーシップとは「集団をまとめて目標を達成する力」のことをいいます。

 リーダーシップを発揮するには、積極的に支持するだけではなく、ほかのグループメンバーの意見や感情に耳を傾ける必要があります。

 リーダーシップの強みがある人は、効率的にチームで目標を達成するのが得意だったりします。

リーダーシップのメリット

  • 他人の長所を最大限に引き出せる。
  • 自分の強みを理解している。
  • 尊敬されやすい。
  • 感情が安定している。
  • ほかの強みと相性がいい。(大局観なら未来を見据えた取り組みができる。向学心なら知識を使って他人を導けるなど)

リーダーシップの活かし方(高め方)

  • 他人の強みを発見する。
  • 普段あまり発言しないメンバーにも、意見を言うように促す。
  • 自分が何を使ってリーダーシップを発揮するか考える。(創造性や向学心など)
  • 率先して役割分担を決める。その際は適材適所を意識する。
  • どの世代にも共通する課題を見つける。
  • 不当な扱いを受けている人のため役に立つことをしてみる。
  • 他の人にリーダーになる機会を与え、その経験についてお互いに話し合う
  • グループで口論があったら、仲裁して問題解決に取り組む。
  • 同僚のための社交行事を企画したり、職場での功績を祝うイベントを開催したりする。
  • 好きなリーダーの伝記を読んで、実務で活かせないか考える。
  • 同僚と何らかのグループを立ち上げ、お互いにモチベーションを高め合う。
  • 部下や後輩と話し合って、一番の性格の強みを仕事で発揮できるようにする。
  • 自分のリーダーシップスタイルを改善できる方法をリストアップしてみる。

リーダーシップのデメリット

  • 自分の強みやメンバーの強みに注目しないと発揮できない。
  • 発揮しすぎると支配的になりやすい。
  • 横柄な人だと思われやすい。
  • 危険やリスクを回避すると発揮できない。

【正義編】まとめ

 正義編についてのまとめです。

【正義編】グループのなかで発揮するスキル

  • 〖チームワーク〗チームの成功に貢献できる
  • 〖公平さ〗感情や偏見にとらわれずフェアに判断できる
  • 〖リーダーシップ〗集団をまとめて目標を達成できる

 正義の強みは、グループの中で強く発揮する強みでしたね。

 そのため、お互いに自分のトップ5の強みをシェアできるとうまくいきます。

 また、自分の下位5つについては、その強みが高い人と協力すると補完できます。

 私たちはみんな24の強みはもっていますが、下位の5つを使ってもあまり効果はありません。

 それよりはあなたが特に高かったTOP5の強みを使ったほうが効果は高いので、上位5つをメインに強みを発揮すると効果的です。

 逆に言うと、自分の強みをわかっていないと人生ゲームは難しくなります。

 強みを効果的に使う方法については、ライアン・ニーミック博士らの強みの育て方で詳しく解説されているので手元に持っておくと便利です。

 自分の強みをコスパよく活かして、仕事の難易度を下げておいたほうが楽ですよ。

 次回は節制編に移ります。

 節制とは車で例えるとブレーキにあたる強みで、自分が暴走しないように抑える力のことをいいます。

 節制編】では、〖寛容さ〗〖謙虚さ〗〖思慮深さ〗〖自律心〗の4つについて解説します。

【参考文献・データ等】

【記事執筆】あすか

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