【VIA理論】24タイプの強みの活かし方⑤~節制編~

自分を変える

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自分をコントロールする力!

寛容さ、慎み深さ、思慮深さ、自律心の活かし方を解説

 24タイプの強みの活かし方(診断編知恵編勇気編人間性編正義編)の続きです。

 「節制編」では、

  • 寛容さ
  • 慎み深さ
  • 思慮深さ
  • 自律心

 の4つの強みの活かし方ついて解説します。

VIAの強み:節制の強みの関係図(寛容さ、慎み深さ、思慮深さ、自律心)
筆者作成「節制の強みの関係図」

 節制は、主に「自分をコントロールする強み」に当てはまります。

 強みは知るだけでも9.5倍、使うと19倍も幸福度がアップすることがわかっています。

 自分の強みをうまく活かせば、仕事の生産性が上がったり、人間関係もよくなります。

 VIAの強みテストは、世界で1,000万人以上が体験している有名な診断です。

 まだ診断してない方は以下で受け方をまとめているのでぜひ受けてみてください。

 >>【無料】あなたの特徴的な強みTOP5 “VIA診断テスト” ~診断編~

 性格の強みについては、日本で翻訳された初めての本ライアン・ニーミック博士らの『強みの育て方』が最もお勧めです。

 もっと自分の強みについて深めたい方はぜひ読んでみてください。

【節制】自分をコントロールする力

 節制とは、「自分をコントロールする力」のことをいいます。

 節制は、勇気の強みと逆です。勇気が向かってくる敵や壁に立ち向かうのに対し、節制は向かってくる波を上手に乗りこなしていきます。

VIAの強み診断:勇気と節制の強みの関係図
筆者作成「勇気と節制の強みの関係図」

 この強みが高かった人は、自分が暴走しないように行動や感情を抑えることができる人だといえます。

 基本的に私たちには困難はつきものですが、節制の強みが高い人はネガティブな状況に囚われることはあまりありません。

 また、感情に流されず自分をコントロールすることが得意なので、人間社会でうまく生きていくことができます。

 では、まずは寛容さの強みから順に解説していきます。

【寛容さ】ネガティブなものを手放す

VIAの強みテスト「寛容さ」の活かし方

過ちを犯した人をゆるす。人にやり直すチャンスを与える。決して復讐心を持たない。

寛容さ、慈悲心を強みとするあなたは、自分に対して過ちを犯した人をゆるします。あなたはいつも人にやり直すチャンスを与える人です。

あなたという人間を導く信条は慈愛であり、復讐心ではありません。

引用元:VIAの診断テストの結果より

 寛容さは、「ネガティブなものを手放す力」のことをいいます。

 相手から不当な扱いを受けたとしても、自分を傷つけるような発言をしたとしても、水に流すことができます。

 寛容さのある人は、他人の欠点を受け入れて、もう一度チャンスを与えることができる人です。

 恨んだり復讐しようとする気持ちも取り除けるので、怒りにまかせて衝動的に行動することもありません

寛容さのメリット

  • 人間関係がよくなる。
  • チームワークが発揮され、仕事の満足度が上がる。
  • 難しい問題が起きても柔軟に対応できる。
  • ネガティブな感情が減る。
  • 感情が安定し、周りからの好感度が高まる。

寛容さの活かし方(高め方)

  • 他人を許すとどんな気持ちになるか考える。
  • 他人を許すメリット、デメリットを書き出す。
  • 自分が誰かから許された経験を思い出し、それと同じことを他の人にも試してみる。
  • 恨みをもっているリストを作り、どう許すかを考える。
  • 嫌な体験から得られたポジティブなことを考える。
  • 意見が合わない人を許してみる。
  • 次に誰かの行動に怒ったときに、どのような対応をすべきかを計画する。
  • 自分の失敗を許してみる。
  • 他人を許す前と後の自分の感情をイメージし、恨みを抱いているときの感情と比較する。
  • 自分に危害を加えた人が良い行動をしたら、積極的にほめてみる。
  • 加害者の視点から、なぜその人が自分を怒らせたのかイメージする。
  • 恨みをもっている人を1人選んで、直接会って話してみる。それが難しければ、相手と会話しながら水に流すイメージトレーニングをしてみる。

>〖寛容さの活かし方〗「他人を許すメリット、デメリットを書き出す」について

 書いてみるとわかりますが、許すメリットの方が大きい場合が多いです。

 例えば、あなたが過去に職場の人からパワハラを受けた経験があったとします。

 その人たちを許すメリットとしては、

・自分のやりたいことに時間を充てることができる。

・ネガティブな気持ちに囚われなくなる。

・自分の成長のための活動に集中できる。

 などが出てきます。

 ただ一方で、デメリットについてはなかなか出てこないはずです。

 裁判している人なら別ですが、そうでないなら過去にパワハラした人をいつまでも許さずにいるのは良くありません。

 人間関係であなたが傷ついたとしても許してみる。

 これはあなたを傷つけた人とまた仲良くするのではなく、その関係を終わらせるために許すということです。

 すると人間関係に囚われることがなく、本当に大事な部分に自分の時間を使うことができます

 自分がやりたいことに時間を使っているほうが、人生楽しいですからね。

寛容さのデメリット

  • サービス残業をしてしまいがち。
  • 公平さの強みと相性が悪い。
  • 他人の仕事を押し付けられやすい。
  • 相手や状況によっては、やり直す機会を与えることが逆効果になる場合がある。

【慎み深さ】他人から認められなくても努力する

VIAの強みテスト「慎み深さ」の活かし方

自分の業績を自慢せず、自ずから明らかになるのに任せる。自分自身が脚光を浴びることを求めない。ありのままの自分以上に自分のことを特別だとは考えない。

慎み深さ、謙虚さを強みとするあなたは、自分自身が脚光を浴びることを求めず、自分の業績を自ら吹聴せずとも自ずから明らかになるのを好む人です。

あなたは自分を特別な人間であるとは考えていませんが、人はあなたを評価し、あなたの慎み深さに敬意を払います。

引用元:VIAの診断テストの結果より

 慎み深さは、24タイプある強みの中で最もトップになりにくい強みです。

 人間という生き物が、いかに傲慢なのかがわかりますね。

 慎み深さとは、「他人から認められなくても努力できる力」のことをいいます。

 たとえ周りから認められなかったとしても、黙々と努力を続けることができます。

 自分はまだまだ知らないことがあることや、不完全であることを理解しているので常に謙虚です。

 決して自尊心が低いわけではなく、自分の長所や成果をひけらかさない態度をもってたりします。

 この強みがある人は、他人の成功を助けるサポート役に徹すると人に好かれやすい傾向にあります。

慎み深さのメリット

  • 自尊心が高い。
  • 自己肯定感が高い。
  • 社会的な繋がりを作りやすい。
  • 忍耐力、自律心、親切心の強みと相性がいい。

慎み深さの活かし方(高め方)

  • 同僚のアイデアに耳を傾け、いいアイデアだと思ったら相手を褒める。
  • 承認欲求とどう折り合いをつけるか自分なりに考える。
  • 1日1回以上謙虚になると決める。
  • 控えめな服装や話し方をする。それがどのように感じられるかを観察する。
  • 自分の非を認め、年下にも謝る。
  • ある仕事において、自分の方が優れていることに気づいても、それを誇示するのを意識してやめる。
  • 他人にアドバイスを求める(普段アドバイスを求めない相手ほど効果的)
  • 他人からの褒め言葉を謙虚に受け止める。
  • 1週間、自分の能力や成果を自慢することを控えて、対人関係にどのような変化が出たかを観察してみる。
  • 自慢しがちの人が、周囲からどんな反応を受けているかを観察する。
  • 信頼できる人に、自分の弱点について正直な感想を聞いてみる。そのうえで、相手の言葉をじっくり考えてから返事をする。

慎み深さのデメリット

  • 発揮しすぎると自己卑下になりやすい。
  • 他の強みとの繋がりが弱い。
  • 口数が少ないため自分の業績や本音が周りに伝わりにくい。
  • 自分をもっと知ろうとしている人にまで遠慮すると心を開いていないと思われる。

【思慮深さ】不要なリスクを回避する

VIAの強みテスト「思慮深さ」の活かし方

注意深く選択する。不必要なリスクは決してとらない。後悔するような言動はとらない。

思慮深さを強みとするあなたは、注意深い人であり、常に用心深く選択を行います。

後になって悔むようなことを言ったり行ったりせず、慎重です。

引用元:VIAの診断テストの結果より

 思慮深さは「先のことを考えて、いまの行動を決定する力」をいいます。

 そのため無駄なリスクをとったり、後悔するような発言をしたりはしません。

 先の未来を考えて、悪い選択を避けた行動をすることができます。

 将棋の棋士のように、何十手先を考えて、一つひとつ慎重に進めていくタイプだといえます。

 また、思慮深さのある人は衝動的な行動をコントロールできるので、人生の大きな目標を達成するのが得意だったりします。

思慮深さのメリット

  • 仕事の業績が上がりやすくなる。
  • 楽観的になれる。
  • トラブルを回避しやすい。
  • 不要なリスクを避けられる。
  • 生産性が高くなる。

思慮深さの活かし方(高め方)

  • 慎重になって得したことを書き出す。
  • 話始めるまえにひと呼吸おく。
  • 1日の残り時間をどう過ごすか1時間単位で計画を立てる。
  • 集中の邪魔になるものを全て片付けてから、仕事のプロジェクトで大事な決定を3つ考える。
  • 第三者の意見を聴いて決断を保留する。
  • 時間をかけて計画することで、長期的な目標を明確にする。
  • 行動した後のメリット、デメリットを書き出す。
  • 対立する二つの意見をきいてから発言する。
  • 自分の1日の行動を振り返り、改善できるところがないか見直してみる。
  • 簡単だと思われる内容でも、最低1分間は考えてから決定する。
  • 自分の決断が1年後、5年後、10年後にどのような結果をもたらすかをイメージする。
  • 重要な決断をリラックスしているときに行う。プレッシャーの中で決断しなければならないときは、数秒かけて深呼吸し、心を整理してから決断する。
  • 競争ではなく協力し合う。ウィンウィンな状況に向かえるような解決策を探す。
  • 何らかのプロジェクトを行う際は、その効率を評価して改善策を書き出す。

思慮深さのデメリット

  • 忙しい環境だと発揮しづらい。
  • 臆病になりやすく、チャンスを逃がしやすい。
  • 電話対応などとっさに判断する状況には向かない。
  • 慎重になりすぎると出世しにくい。

【自律心】自分の行動を自制する

VIAの強みテスト「自制心」の活かし方

自分の気持ちや振る舞いをコントロールする。規律正しい。自分の食欲や感情をコントロールする。

自己調整を強みとするあなたは、自分の気持ちや振る舞いを自ら意識してコントロールする、規律ある人です。

あなたは自分の食欲や感情をコントロールしていますが、逆に食欲や感情にコントロールされることはありません。

引用元:VIAの診断テストの結果より

 自律心とは、「自分の行動を自制する力」のことをいいます。

 長期の計画を実行する力があるので、目標を達成しやすい傾向にあります。

 自律心の強みが高い人は、感情のコントロールができるのも大きな特徴です。

 スマホを触りたいなどの誘惑から逃れて、資格勉強や本を読むなど、予め決めておいた行動をとるのがうまかったりします。

自律心のメリット

  • 将来社会的に成功する確率が高くなる。
  • 成功を維持しやすい。
  • 感情が安定しているため、幅広く人と付き合うことができる。
  • 努力が必要な分野で目標を達成しやすい。
  • 依存しないので自分の時間をつくりやすい。

自律心の活かし方(高め方)

  • 目標達成のための手順をつくり、それに従って行動する。
  • 課題を達成するまで我慢することを決める。
  • 定期的にやるべきことを決め、それを必ず継続する。
  • 何か問題が起きても、その状況のポジティブな側面に焦点をあてる。
  • 職場の同僚や上司が話す悪口を聞かないようにする。
  • 行いたいタスクの時間配分を細かく決める。
  • 瞑想を行う。
  • 最も重要な仕事を最も集中力が上がっているときに行う。
  • 課題に集中しているときは、スマホなど気が散るものを排除する。
  • 自分の目標となる人物を見つけ、モチベーションを高める。
  • 困難な課題を達成した後、自分にご褒美を与える。
  • 自律心を維持すために他の強みをサポートに使う。

>〖自律心の活かし方〗「自律心を維持すために他の強みをサポートに使う。」について

 自律心を活かすためには、他のトップ5の強みを支えに使うと効果的です。

 例えば、

・創造性の強みなら、無理なく目標を達成するためのアイデアはないか考えてみる。

・忍耐力なら、それを発揮してつらい状況でもコツコツと続けてみる

・希望なら、未来の自分が自律心をうまく使って目標を達成した姿をイメージする。

 などです。

 他の強みをサポート的につかえば自律心の強みはもっと発揮できますよ。

自律心のデメリット

  • 自己管理を徹底しすぎて完璧主義になりやすい。
  • 自律心が全面に出ると、偉そうな印象を与える。
  • 目標達成のために、人間関係をおろそかにしやすい。
  • 発揮する期間が短いと効果が薄くなる。

まとめ:【節制】は「何をしないか」が大事

 節制についてまとめると次のような感じです。

【節制編】自分をコントロールする力

  • 寛容さ:ネガティブなものを手放す力
  • 慎み深さ:他人から認められなくても努力できる力
  • 思慮深さ:先のことを考えて、いまの行動を決定する力
  • 自律心:自分の行動を自制する力

 寛容さで憎んだ相手を忘れ、慎み深さで傲慢さをなくし、思慮深さで悪い選択を避け、自律心で誘惑に耐える。

 仕事をするうえでは「何をするか」は大事ですが、同時に「何をしないか」も大切な要素です。

 自分にとって必要な情報や感情は受け取る一方で、ネガティブな感情やリスクが高すぎる行動はおさえるといったバランスが大事です。

 強みを高めるトレーニングについては、これまで何度か紹介した強みの育て方が一番お勧めです。日本語に翻訳されているので読みやすいと思います。

 次回はいよいよラストの超越性編に移りまして、審美眼感謝、希望、ユーモア、スピリチュアリティの5つについて解説します。

 一言でいうと、超越性は「人間の理解を超えたものに対する感覚」のことをいいます。

 未来のこととか、人の感情とかがそうですね。

 超越性は、強みのカテゴリーのなかで最も理解するのが難しいものになると思うので、丁寧に解説できればと思います。

【参考文献・データ等】

【記事執筆】あすか

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