【VIA理論】24タイプの強みの活かし方②~勇気編~

自分を変える

※記事内に広告が含まれています。

【VIA理論】24タイプの強みの活かし方②~勇気編~

逆境を乗り越える力!

勇敢さ、忍耐力、誠実さ、熱意の活かし方を解説

 強みシリーズ(診断編知恵編)の続きです。

 強みシリーズでは、VIAの24タイプの強みをそれぞれ解説しています。

 仕事で能力を発揮するには、自分の強みを活かすことが必須になります。

 しかし多くの人が自分に対する理解度は全体の10~15%しかないので、自分の強みを知っている人はそれだけであらゆる場面でイージーモードになります。

 まだ強み診断をやっていないという方は「あなたの特徴的な強みTOP5 “VIA強み診断テスト”」で解説してますのでご覧ください。

 VIAのテストは無料でできるだけではなく、強み診断のなかで世界的に最も有効とされているものなのでお勧めです。

VIAの強み:勇気の強みの関係図(勇敢さ、忍耐力、誠実さ、熱意)
筆者作成「勇気の強みの関係図」

 今回は強みのカテゴリーの1つである【勇気編】に移っていき、〖勇敢さ〗〖忍耐力〗〖誠実さ〗〖熱意〗の4つについて解説していきます。

 強みについてはライアン・ニーミックの『強みの活かし方』が最も参考になります。

 こちらの記事とあわせて読んでおくと、さらにあなたの強みを活かせる幅が広がります。

 強みの活かし方についてもっと深く知りたい方はぜひ読んでみてください。

【勇気】逆境を自分の意志で乗り越える力

 VIAの分類では、【勇気】は「逆境を自分の意志で乗り越える力」にカテゴリー分けしています。

 勇気の強みが多い人は、ネガティブな状況でも乗り越えることができる力を持っています。

 意見が合わない人や自分の中にある消極的な考えも物ともせず、目標達成のためにモチベーションを高めることができます。

 勇気に繋がる強みには、〖勇敢さ〗〖忍耐力〗〖誠実さ〗〖熱意〗の4つがあります。

【勇敢さ】困難に立ち向かう

VIAの強みテスト「勇敢さ」の活かし方

脅威や、試練や、困難や、苦痛などに決してひるまない。反対にあっても正しいことをきちんと言う。支持が得られなくても信念に基づいて行動する。身体を張るような勇敢さを含むがそれに限らない。

勇敢さを強みとするあなたは、脅威や、試練や、困難や、苦痛を感じる状況にあっても、決してひるむことなく立ち向かう、勇敢な人です。

反対にあっても正しいことをきちんと発言することができます。自らの信念に基づいて行動する人です。

出典元:VIAの診断テスト結果より

 勇敢さとは、「困難に立ち向かう力」のことをいいます。

 人が成長する上では「リスクをとって行動する」ことは不可欠なため、勇敢さの強みがある人は成長しやすい人だといえますね。

 「勇敢さ」の強みが高い人は、自分の目標や信念を大切にして、それに基づいて行動することができます

 「勇敢さ」というと、敵に向かって突き進んでいく力をイメージされやすいですが、この「勇敢さ」には自分の弱さや問題を認めることも含まれています

 自分の弱点も素直に認めることができるため、自分一人だけで解決しようとせず、ちゃんと声を上げて助けを求めることができます。

勇敢さのメリット

  • 他人に認められなくても自分を貫くことができる。
  • 自分の弱みについても向き合うことができる。
  • 結果が見えないプロジェクトにも責任を負うことができる。
  • 自分の弱点を認めて助けを求めることができる。
  • 不正の連鎖を断ち切ることができる。
  • 親密な人間関係をつくることができる。
  • 信念があり一貫性があるため周りから信頼される。
  • リスクをとって行動することができる。
  • 間違いや不正に対してしっかり意義を唱えることができる。
  • モチベーションが高い。

勇敢さの活かし方(高め方)

  • 最も自分が勇敢さを発揮されるのはどこか考える。
  • 勇敢さを発揮したことで職場が良くなった経験はないか考える。
  • 地元のボランティア団体などに参加し、社会を建設的に変える。
  • 話しにくいことを定期的に話してみる。
  • 先送りにしていた課題を実行する。
  • 同調圧力が原因による問題に対して異議を唱えて改善する。
  • 大事だと思ったことは、他の意見を尊重しながら自分の意見を発言する。
  • 職場で親しい人であっても、不正を見つけたら上司や関係機関に報告する。
  • 立場の弱い人が不利益な扱いを受けていたら、その人を守るために行動する。
  • 「間違ったことをしている人がいたが注意しづらい」ような場面があっても、内に秘めずに注意する。
  • 誰かが困難な状況を乗り越えて勇敢な行為をした人を見たら、その人物の勇敢さを褒める。
  • 自分が避けている課題を選び、その状況を乗り越えるための計画を立てる。
  • 勇気を発揮した人たちの体験談を集める。
  • 嫌なことがあっても、自分の信念や個性に忠実に行動するにはどうすればいいのかを考える。
  • 自分と敵対する人と仲良くなることを心がけ、相手と自分の長所が補いあえないかを考える。

(例)〖勇敢さを活かす方法〗「同調圧力が原因による問題に対して異議を唱えて改善する」について

 いまでは夏の時期にシャツや軽装で仕事をするのは当たり前ですが、2005年くらいまで日本は猛暑でも実はスーツを着て作業していました。

 中には熱中症になって倒れた人も多かったそうです。それでも周りはスーツのまま汗だくになりながら作業していたのです。

 これは日本の同調圧力が原因で「本当は上着とって作業したいけど、みんながスーツ着て作業してるから…」とだれも異議を唱えようとしなかったからなんですよね。

 しかし今の小池都知事が「クールビズにしよう」と勇敢さを使って発言したことで、日本では夏の暑い時期でも涼しい格好で仕事ができるようになりました

 同調圧力が原因の問題があったときに、たった一言勇敢さを使って意義を唱えれば、職場の環境をガラっと変えることができます

 勇敢さを持つあなたならそれができますぜひ勇敢さを発揮して職場の改善に役立ててください

勇敢さのデメリット

  • 発揮しすぎるとリスクを取りすぎて大きな損失を招く場合がある。
  • 強引、挑発的、頑固な人だと思われやすい。
  • 自信過剰になるとリスクを高くとりやすい。
  • 自分の発言が正しかったとしても、相手の意見も尊重しないと人間関係が悪くなりやすい。

【忍耐力】目標に向かって努力を続ける

VIAの強みテスト「忍耐力」の活かし方

始めたことを最後までやり遂げる。困難にあっても粘り強く前進し続ける。必ず課題を終わらせる。課題をやり遂げることに喜びを見出す。

忍耐力に強みをもつあなたは、やり始めたことをやり遂げようと一生懸命に努力する人です。どんな課題であろうと必ずきちんと完成させます。

課題に取り組んでいる最中には気が散るようなことはなく、課題をきちんとやり遂げることに満足感を覚えます。

引用元:VIAの診断テスト結果より

 忍耐力は「目標に向かって努力を続ける力」のことをいいます。

 忍耐力の強みのある人は、一度始めたことを最後までやり遂げ、途中で困難な状況に陥ったとしても粘り強く努力して目標達成を目指します

 例えば小説家でいえば、2023年7月第169回芥川賞を受賞した市川沙央さんの『ハンチハック』は、彼女が20年以上応募を続けて今回初めて受賞したものです。

 半年や1年続けられるかも怪しい人もいるなかで、目標達成ために20年間も粘り強く続けられたのは忍耐力の強みがあるからでしょうね。

 忍耐力は、大きな目標を持っている人ほど重要な強みだといえますね。

忍耐力のメリット

  • 長期の計画でも最後までやり遂げることができる。
  • ほかの24タイプの強みを伸ばしやすい。
  • 過去にやり切った経験が多いため自己肯定感が高い。
  • 安定感があるため周りから「頼りがいがある」と思われる。
  • 意外に完璧主義とは真逆の位置にいるため仕事はちゃんと終わらせる。

忍耐力の活かし方(高め方)

  • 忍耐力を楽しめた状況はないか考えてそれを実践してみる。
  • 目標や目的を紙に書き出し、定期的に確認する。
  • 大きな目標を小さく分解して、忍耐力を発揮する。
  • 大きな目標を計画し、予定よりも早く終わらせる。
  • 今日の仕事の目標を新たに立て、忍耐力の障害になっているものは何か考えそれを排除する。
  • すぐに達成できるやるべきリストを作成し、定期的に更新する。
  • 自分が魅力的で有意義だと思う活動を2つ選び、100%の力で取り組んでみる。
  • 毎週5つの小さな目標を設定し、週ごとに進捗状況を確認する。
  • 完璧さよりも努力すること、最善を尽くすことを大切にする。
  • 忍耐がいらない無駄な仕事を無くし、自分のエネルギーを最も生産性の高いところに使ってみる。
  • 忍耐力の強い人物と会い、どのような人生を送ったのか聞いてみる。
  • 目標達成のモチベーションを上げてくれるような名言を記録し、時々見返してみる。
  • 新たな仕事に取り組む際は、現実的なスケジュールを立て、それを守るようにする。
  • 職場で「これはめんどうだ」と感じている作業をリストアップし、そのひとつひとつに粘り強く取り組んでみる。
  • 同僚に進捗状況を定期的に報告するようにし、難しい作業で忍耐力を発揮するようにする。
  • 職場で新しいタスクをひとつ選び、自分がコントロールできるようにする。失敗したら計画を修正する。
  • 自分の目標を、定期的に具体的な行動に落とし込む。
  • 時間管理に関するセミナーやワークショップに参加する。

忍耐力のデメリット

  • 諦めたり、損切りが苦手。また、意地をはって無理をしやすい。
  • 目標達成のために自分や人間関係を犠牲にしがち。
  • 「ひたすら次の目標に向かって走る」を続けると、今を楽しむことができない。
  • 「ハラスメントに耐える」など本来耐える必要のないものに使うと苦しくなるため、自分の成長のために忍耐力は発揮する。

【誠実さ】自分にも他人にも誠実に接する

VIAの強みテスト「誠実さ」の活かし方

真実を語る。自分を誠実に語る。偽りなく存在する。自分の気持ちと行動に対して責任を持つ。

誠実さを強みとするあなたは、正直な人であり、真実を語るだけではなく、純粋に、真心をもって人生を生きています。

あなたは地に足が着いており、偽りのない、まさしく「誠実な」人間です。

出典元:VIAの診断テスト結果より

 誠実さは、「自分にも他人にも誠実であり、一貫した行動をとることができる能力」をいいます。

 誠実さが強みの人は、自分に対しても他人に対しても偽らないため、一貫性があります

 誠実さの能力が高い人は、自分の考え、感情、責任について正直であるため、自己コントロール感が強く、満たされた人生を送りやすいことがわかっています

誠実さのメリット

  • 約束を守るので良好な人間関係を築きやすい。
  • 自分や他人に対して正当に評価することができる。
  • 自分の弱みを受け入れ成長できる。
  • 職場の人たちから信頼されやすい。
  • 自分にとって価値があり興味が持てる目標が明確になる。
  • 責任を取って行動できるため、自己コントロール感が高まる。

誠実さの活かし方(高め方)

  • 他人に対してフィードバックする。
  • 1日1回相手に言えなかったことを伝える。
  • 情報を正確に伝えるようにする。
  • 相手に求められたら批判的な意見も伝える。
  • たとえ小さな嘘であっても、自分が嘘をつくたびにリストに書き、そのリストを短くするように心がける。
  • もし自分が嘘をつかれたらどう思うかを考える。
  • 他人と接するときは、率直に話すように心がける。
  • 自分の発言と一致するような行動を心がける。
  • 同調圧力にやられないようにする。
  • 自分の地位への影響にかかわらず、直面した問題に正々堂々と行動する。
  • 誠実で率直なコミュニケーションを貫けるような組織を探す。
  • 自分の職業の倫理基準を学び、これに基づいて行動する。

誠実さのデメリット

  • あまりにストレートすぎる表現を使うと相手を傷つける。
  • 相手の反応を考えて発言しないと人間関係が悪くなる。
  • 相手の気持ちを考え思ってもいない褒め言葉を使っても上手くいかない。
  • 真実については、表現を工夫して相手に伝えるか、相手を思って言わない方がいいのかを考える。

【熱意】目の前のことに全力を注ぐ

VIAの強みテスト「熱意」の活かし方

感謝と情熱をもって生きる。物事を中途半端にしたり、いい加減にすることはない。人生を冒険のように生きる。いきいきしており、活動的。

熱意を強みとするあなたは、何をするにしても感動と情熱をもって取り組む人です。

あなたは物事を中途半端にやり過ごしたり、いい加減に扱ったりすることはありません。あなたにとって、人生は冒険のようです。

出典元:VIAの診断テスト結果より

 熱意は「目の前のことに全力を注ぐ力」のことをいいます。

 熱意は、挑戦や行動することに活かせる能力です。難しい仕事でも楽しみながら取り組むことができます

 また、熱意の強みのある人は、目の前のことに集中できたり楽観できたりします

 人間は集中しているときはネガティブなことができないので、前向きになりやすいといわれています。

 そのため仕事のストレスが少ないタイプであるといえます。

熱意のメリット

  • 目の前のことに集中して成果を出すことを繰り返すため、早い時期から天職に出会いやすい。
  • 積極性が高くなる。
  • 仕事にやりがいや生きがいを感じやすい。
  • 将来のことを前向きに考えられる。
  • 能力やスキルを発揮しやすい。
  • 熱意は周りに伝染するためチームのやる気を上げる。

熱意の活かし方(高め方)

  • 販売や作業療法士など、人に熱意やエネルギーが伝わりやすい仕事に就く。
  • 誰とどんな時に熱意を感じているか考えておく。
  • 熱意を込めて他人に感謝を伝える。
  • 自分のエネルギーが人にどんな影響を与えるか考えてみる。
  • どのような活動をしている時に熱意を感じるか考え、それを実践してみる。
  • 課題に取り組む前に、「この課題をもっとワクワクするような魅力的なものにできないか?」を考えてみる。
  • エネルギー切れだと感じたら休憩をとり、ポジティブな気持ちになって仕事に戻れるようにする。
  • ずっとやりたかったがまだやっていない活動を行い、楽しければ定期的に行うことを計画する。
  • 自分がどんな場所にいると熱意が発揮されるか考えてみる。
  • 熱意はほかの強みと相性がいいため、積極的にかけあせてみる。(特に希望の強みと相性が良い)
  • 顧客にぴったりの商品だと思えば、その良さを熱意で伝えてみる。

熱意のデメリット

  • 他人に対して発揮しすぎると熱苦しい人と思われる。
  • 働きすぎてバーンアウト(燃え尽き症候群)になりやすい。
  • 絶えず熱意にあふれていると、高圧的な印象を与える。
  • テンションが高くなりすぎて周りから煙たがられやすい。

まとめ:勇気は苦しい状況でこそ発揮する

 勇気の強みについてのまとめです。

【勇気編】逆境を自分の意志で乗り越える力

  • 勇敢さ〗困難に立ち向かう。
  • 忍耐力〗目標に向かって努力を続ける。
  • 誠実さ〗自分にも他人にも誠実に接する。
  • 熱意〗目の前のことに全力を注ぐ。

 勇気の強みがある人は、挑戦したり行動したりすることができる強みを持っています。

 この強みがあれば逆境でも乗り越えることができたりします。

 仕事で成果が出るパターンを見てみると、その直前で必ず “苦しさ” が伴っています

 これは裏をかえすと、自分が取り組んでいる内容でいまあなたが “苦しさ” を感じているなら、実は “もう少しで乗り越えられる” という前兆だったりします。

 私たち人間は不快な感情は避けて通りたい生き物です。

 ですが、結果を出すためには、その途中で不快な状態を経験するのは必須です。この道を通過しないと、自分が立てた目標や理想を達成することはできません。

 「今ちょっときついな」と感じた時こそ、勇気の強みを発揮して乗り越えていくといいですね

 強みの活かし方については、ライアン・ニーミックの『強みの活かし方』が最もお勧めです。

 今回の記事とあわせてもっと自分の強みについて知りたい方だけ読んでみるといいですね。

 次回は、1対1で役立つ人間性編です。〖愛情〗〖親切心〗〖社会的知性〗の3つの活かし方について解説します。

【強みに関するよくある質問】

勇気のある人と無謀な人の違いって何ですか?

大きな違いは「行動したことで起きるリスク」を考えているかです。

ただやみくもにリスクをとって行動する人は無謀な人だといえますが、リスクも考慮したうえで行動できる人は勇気がある人だといえます。

【参考文献・データ等】

【記事執筆】あすか

【Twitter】:https://twitter.com/askalabo