エンパス診断―提唱者ジュディス・オルロフ、日本人向けバージョン2つ紹介―

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エンパス診断―提唱者ジュディス・オルロフ、日本人向けバージョン2つ紹介―

 HSPシリーズの続き(HSP診断HSPがもつ5つの能力です。

 今回は、あなたがエンパスかどうか分かる診断を2つ紹介します。

 診断を1つでなく2つにしたのは、エンパスがまだ研究段階だからです。

 そのため、診断は両方受けてみるのをお勧めします。

 2つのエンパス診断でどちらも点数が高かったら、あなたはエンパスの可能性があります。

 もちろん、自分がエンパスかどうかざっくり知りたい方は1つだけ診断するでもOKです。

 ちなみにエンパスとは、

  • 共感力が極端に強い人

 をいいます。

 そのためエンパスは、HSPよりも更に感受性が強いタイプといえます。

 HSPの強化版がエンパスと考えてもいいかもしれません。

 彼らは人の感情に強く共感したり、相手が痛みを感じていたら自分も同じ場所が痛くなったりします。

 他人の感情をありのままに吸収して気疲れしてしまうならエンパスです。

 まずはエンパスを最初に提唱したジュディス・オルロフの「20問で分かるエンパス診断」を紹介します。

 1つ目のエンパス診断は、ジュディス・オルロフの「20問で分かるエンパス診断」です。

 次の20問のチェックリストに「はい」か「いいえ」で答えてください。

 完全に「はい」か「いいえ」でなくても、どちらかといえばこっちかなという感覚で構いません。

【20問で分かるエンパス診断】

  • 1 繊細すぎる、内向的すぎる、人見知りだと言われたことがある
  • 2 焦ったり、不安になったりすることがよくある
  • 3 激しい口論や怒鳴る人が極端に苦手
  • 4 生きづらさや、「ここは自分の居場所ではない」と感じることがよくある
  • 5 人混みが苦手で、エネルギーを回復するために1人になる時間が必要
  • 6 音や匂いに過敏で、ノンストップで話し続ける人と一緒にいるとぐったりと疲れる
  • 7 化学物質過敏症、またはチクチクする衣類が苦手
  • 8 帰りたくなったらすぐに帰れるので、自分で運転して目的地に向かうほうが好き
  • 9 ストレスがたまると過食しがち
  • 10 他人と親密な関係になると窒息するような恐怖を感じる
  • 11 びっくりしやすい
  • 12 カフェインや薬がよく効くほうだ
  • 13 痛みを感じやすい
  • 14 1人でいることが好き
  • 15 他人のストレス、感情、症状を自分のことのように感じる
  • 16 マルチタスクが苦手で、一度に1つのことしかできない
  • 17 自然の中にいると元気になる
  • 18 難しい性格の人や、エナジーバンパイアと一緒にいると、回復までに長い時間がかかる
  • 19 大きな都会より、小さな街や田舎のほうが心が落ち着く
  • 20 大人数の集まりより、1対1や少人数のほうが好き

 回答が終わったら、あなたが「はい」と答えた質問の数を数えます。

 結果は、以下の通りになります。

  • 「はい」が1~5個:エンパスの可能性は低い
  • 「はい」が6~10個:エンパスの可能性は中くらい
  • 「はい」が10~15個:エンパスの可能性が高い
  • 「はい」が16個以上:エンパスの可能性が非常に高い

 16個以上当てはまったら、エンパスの可能性はかなり高いと考えていいでしょう。

 もちろん厳密な診断ではないので、参考程度にとらえてもらえればと思います。

 2つ目のエンパス診断は、関西大学が大学生191名で検証した「日本人向けエンパス診断」です。(

 オルロフのエンパス診断を日本人向けに改訂したものです。

 質問は全部で9つあります。

 それぞれ7点満点(「全くあてはまらない」なら1点、「非常にあてはまる」なら7点)で採点してみてください。

【日本人向けエンパス診断】

※7点満点で採点(「全くあてはまらない」は1点、「非常にあてはまる」は7点)

  • 1 相手を見るだけで、相手の気持ちがぱっとわかる
  • 2 雑踏や人混みは、気疲れするので好きではない
  • 3 相手の気持ちやストレスを、知らないあいだに取り込んでいる(相手が悲しくなっていると自分も悲しくなる。不機嫌な人がいるとストレスを感じるなど。)
  • 4 大勢の人と一緒にいると、ぐったり疲れて一人になりたいと思う
  • 5 相手を見るだけで、相手の抱えているストレスがなんとなくわかる(考えてわかるではなく、直感で相手のストレスを感じとれている)
  • 6 雑踏や人混みに出かけるのは気疲れするので、できれば避けたい
  • 7 相手の気持ちやストレスの影響を、知らないあいだに受けている
  • 8 痛みを抱えている人のそばにいると、自分の身体も痛くなってくる(腹痛で苦しそうな人を見ると、自分もお腹が痛くなるなど)
  • 9 雑踏や人混みに出かけると、気分や体調が悪くなることがある

 回答を終えたら、次の項目を合計します。

  • 2、4、6、9の合計=気疲れのしやすさ(平均19.6点)
  • 3、7、8の合計=他人の感情の影響されやすさ(平均12.4点)
  • 1、5の合計=他人の感情を見抜く能力(平均8.06点)

 明確な基準はありませんが、3つの項目(「気疲れのしやすさ」「他人の感情の影響されやすさ」「他人の感情を見抜く能力」)が全て平均よりも高かったら、エンパスだと思っていいかもしれません。

 エンパス診断のまとめです。

【エンパス診断まとめ】

  • エンパスは研究段階のため、厳密な診断テストはない。そのため、自分がエンパスかどうかは2つの診断を受けて判断するのがお勧め
  • オルロフの「20問で分かるエンパス診断」では、16問以上該当するとエンパスの可能性が非常に高いとしている。
  • 関西大学の「日本人向けエンパス診断」では、3つの項目(「気疲れのしやすさ」「他人の感情の影響されやすさ」「他人の感情を見抜く能力」)が全て平均より高い場合はエンパスの可能性が高いと思われる。

 エンパス診断に関する研究はまだ少ないものの、大まかに把握する上では参考になったかと思います。

 一般的に人は、なんらかの理由や根拠があって感じていますが、エンパスは逆です。

 エンパスは何かを感じて、そのあとに考えます。

 つまりエンパスは、先に正解が分かってから問題が何かを考えています。

 そのため、エンパスは相手の気持ちが分かったり、理論とか関係なく直感で人の心が読めたりします。

 ただ一方で、共感力が強すぎて相手のネガティブな感情やストレスをそのまま吸収してしまうというデメリットもあります。

 そこで次回は、エンパスの特徴とストレスに潰されずに生きるための対策について解説します。

 エンパスについては、ジュディス・オルロフの『共感力が高すぎて疲れてしまうがなくなる本』がお勧めです。

 今回のエンパス診断で自分はエンパスかな?と思った方は読んでおくと人生楽になります

 ぜひ読んでみてください。

 >>【次回】エンパスの特徴5つとストレス対策8選―共感力が強すぎてあなたが潰れないために―

【記事執筆】あすか

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