実は半端ない。敏感なHSPの人が持つ知られざる能力5選

自分を知る

※記事内に広告が含まれています。

実は半端ない。敏感なHSPの人が持つ知られざる能力5選

 HSPシリーズの続き(HSP診断です。

 今回は、HSPが持っている知られざる能力5選について解説します。 

 HSPとは簡単に言うと

  • 「とても敏感な人」

 をいい、心理学者エレイン・N・アーロンが提唱した概念をいいます。

 心理学ではハイリー センシティブ パーソン(Highly Sensitive Person)といって、その頭文字をとってHSPと呼ばれています。

 HSPは全体の約20%、つまり5人に1人はいるといわれ、意外と身近に存在しています。

 HSPは周りよりも光や音に敏感であったり、人の心に共感しやすかったりする特徴をもっています

 イメージでいうと、10本の指ではなく、100本の指で世界に触れているような感じです。

 そのため、普通の人が気づかないようなことにもHSPは気づくことができます。

 これまでHSPはどちらかというと

  • 自分に自信がない
  • 考えすぎ
  • ネガティブ思考

 などと、マイナスなイメージとして説明されることが多いものでした。

 もしかするとあなたも、

  • 自分は対人関係が苦手で欠陥があるんだ…
  • 自分の考えが間違ってたんだ…

 などと思って辛く苦しい気持ちでいるかもしれません。

 ですが近年HSPは、才能や直感力に恵まれていることが明らかになるなど、HSPの人が突出してもつ能力が評価されています。

 そこで今回は、HSPの人が持っている知られざる能力について解説します。

 ちなみに自分がHSPなのかどうか分からない方は、以下の記事でHSPかどうかわかる診断を紹介しているので気になる人は見てみてください。

 >>【27の質問でわかる】HSPチェックリスト

HSPの人が持つ能力

 HSPには、次のような能力があることが分かっています。

HSPの人が持つ能力

  • 能力①本質を見抜く力がある
  • 能力②アイデアを思いつく才能がある
  • 能力③共感力が高いので人の気持ちが分かる
  • 能力④予測して備える力が高い
  • 能力⑤集中力が高いので上達が早い

 順に解説していきます。

能力①本質を見抜く力がある

 HSPの人が持つ能力1つ目は「本質を見抜く力がある」です。

 本質を見抜く力とは、物事の見えていない部分まで見抜ける力をいいます。

 洞察力に優れているHSPは、ちょっとした言葉や表情から、相手の気持ちや考えていることに気づくことができます

 まるでエスパーみたいな能力ですね。

 この「本質を見抜く能力」を使えば、対人関係に役立ちます。例えば、

  • Aさんはこの部分についてストレスを感じているから、このように行動すれば問題は出てくることはないだろう…。
  • Bさんはあの状況についてイライラするから、先にああしておけば大丈夫だろう…。

 など、HSPは事前に対策を立てることができます。

 よく優秀な人というと、問題が起きた時にそれを解決する人のイメージがあります。例えば、AさんとBさんが喧嘩をしていて、その間に入って仲裁できる人がそうですね。

 もちろん問題解決能力が高い人も優秀ではありますが、それよりも凄いのはそもそも問題を発生させない能力です。

 炎上してから消化するのではなく、HSPの人は先にその火種を見つけていつの間にか鎮火させている。

 これはなかなか周りからは見えにくく、非常に大事なのに分かりにくいものではあるのですが、この対人トラブルといった問題を発生させない能力をもっているのがHSPです。

能力②アイデアを思いつく才能がある

 HSPが持つ能力の2つ目は「アイデアを思いつく才能がある」です。

 HSPは、上司から言われたことだけすればいいとか、前回もこうだったから今回も同じようにすればいいとは考えません。

  • さらにこの作業を加えればもっと改善するのではないか?
  • 逆に8割くらい手順を無くしても同じ成果がでるのではないか?
  • いっそ新しくこれを創ればもっと仕事が楽になるのではないか?

 などと色んなアイデアを思いつきます。

 つまり、職場の問題点を見つけ、あるべき未来の姿を具体的にイメージすることができます

 例えば、去年と同じようなファイルの閉じ方で見つけたいものが見つからずに困っている人をヒントに、改善点を見つけて修正することができます。

 HSPはそもそもの問題点を見つけるだけではなく、これを解決するための方法について「創造力」を使って解決しようとします

能力③共感力が高いので人の気持ちが分かる

 HSPが持つ3つ目の能力は「共感力が高いので人の気持ちが分かる」です。

 HSPは共感能力が高いので、他人に感情移入することができ、人間関係で相手の心を掴むのが得意です。

 相手の気持ちを感じとって行動することができるため、相手からは気配り上手だと思われ、感謝されやすい傾向にあります。

 また、人格や理解度にもシンクロすることができるので、相手に合わせた発言や接し方を柔軟に変えることができます

 意外にHSPはコミュニケーション能力が高いので、人と仲良くなりやすいという特徴をもっています。

 ただ一方で、相手の気持ちに共感する能力は非常にエネルギーを消費します。

 そのため、ときどき小休憩をはさむ、一人になる時間を作るなどでして、自己管理する必要があります。

 特にHSPの中でも共感能力が高いエンパスと呼ばれるタイプは、特に共感疲労でぐったりなりやすいので、意識して休むといいですね。

能力④予測して備える力が高い

 HSPが持つ4つ目の能力は「予測して備える力が高い」です。

 仕事を進めていく際には、大きく「行動してから考える」タイプと「考えてから行動する」タイプの2つに分かれます。

 スピード感を重視するような状況では前者の方が向いているのですが、危機管理の観点でいうと後者の方が圧倒的に効果が高いです。

 HSPは後者の「考えてから行動する」方法をよくとります。

 例えば、会話をはじめる前には、複数のパターンをあらかじめ想定します。

  • もし相手がノーと答えたら、ああ言って、こう言おう。相手がイエスと言ったら、こう話してみよう。相手が喜んだら、今度は…。

 そんな風に、HSPは失敗した場合はどうするかまで綿密に考えてから行動するのでミスが少ない傾向にあります。

 集団を相手にした説明会やプレゼンなどでも、いろんなハプニングを想定し、それぞれのパターンに対してどう対応するのかまで考えることができます。

 何度も繰り返しイメージして、成功の確率を上げていきます。これは本番の直前までイメージトレーニングが繰り返されます。

 その甲斐もあって結果的に周りからは「今回のプレゼン良かったよ!」と褒められ、感謝されることが多いです。

能力⑤集中力が高いので上達が早い

 HSPが持つ5つ目の能力は「集中力が高いので上達が早い」です。

 HSPは、ものすごく物事にのめり込む力があります。

 そのため、通常の人よりも上達が早い傾向にあります。

 実際にHSPは、のめり込むと新しいことを学習する力が2倍になることが分かっています。

 しかし一方で、一度方向性を決めたら突き進みすぎるので、たまに歯止めが効かなくなってしまうことがあります。

 たとえ何かに没頭したとしても、時々立ち止まりながら、うまく自分をコントロールする必要があります。

まとめ:HSPはどの職場にも必要な存在

 敏感なHSPの人がもつ能力のまとめです。

  • HSPは全体の約20%はいるといわれ、意外と身近に存在している。
  • 近年HSPは、才能や直感力に恵まれていることが明らかになるなど、HSPの人が突出してもつ能力が評価されている。

HSPの人が持つ能力

  • 能力①本質を見抜く力がある
  • 能力②アイデアを思いつく才能がある
  • 能力③共感力が高いので人の気持ちが分かる
  • 能力④予測して備える力が高い
  • 能力⑤集中力が高いので上達が早い

 もう成功する人の特徴としかいえないですね。

 HSPは才能に恵まれていることが多く、顧客のニーズや職場の問題点などに気づくことができ、会社に対して良い影響を与えることができます

 HSPの人は、ぜひ5つの能力を活かしてもらえたらと思います。

 HSPについては、エレイン・N・アーロンの『敏感すぎる私の活かし方』がお勧めです。

 もっとHSPについて深く知りたい方は読んでみてください。

HSPに関するよくある質問

HSPは発達障害ですか?

HSPは発達障害ではなく、生まれながらに持っている気質をいいます。

たとえば肌の色が白いとか背が高いとかと同じで、約半分が遺伝によるものとされています。

なのでその気質をどう活かすかが大事ですね。

HSPってあんまり人と関わりたくない?

実は人間好きで社交的な人の方が割合は高いです。

HSPがあまり人と関わらないことが多いのは、その日の出来事などを1人で処理する時間が必要だからです。

人と集まるのは好きなのに突然1人で過ごしたくなる時がある。この二面性をもっているのがHSPです。

【参考文献・データ等】

【記事執筆】あすか

【X(旧Twitter)】:https://twitter.com/askalabo

【Instagram】:instagram.com/aska.labo

\この記事を友だちに教える/