【最強】タイムボクシングのやり方5ステップ―生産性を最大限に上げる―

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【最強】タイムボクシングのやり方5ステップ―生産性を最大限に上げる―

 今回は、生産性を最大限に上げる最強のテクニック「タイムボクシング」のやり方について解説します。

 理由は、タイムボクシングを使うと、

  • 作業が計画通りに終わる
  • 先延ばしが減る
  • 時間の使い方が上手くなる

 などのメリットがあるからです。

 タイムボクシングとは、

  • その日のうちにすべきタスクを時間ごとに区切る方法

 であり、情報工学者のジェームズ・マーティンが提唱した技法です。(R

 シンプルな方法ながら専門家の評価は高く、AI開発で有名なフィルタード社の調査では、

  • タイムボクシングは、数ある生産性を上げるテクニックの中で最も高い

 と断言するほど強力な技法です。

  • 成果を上げたいビジネスパーソン
  • 勉強に忙し学生や子育て中の人
  • 生活が不規則なフリーランス

 など、あらゆるタイプに役立つテクニックになるはずです。

 時間術については、鈴木裕の『YOUR TIME ユア・タイム』がお勧めです。

 特に「やりたいことがいろいろあるのに、今日も全然できなかったな…」と後悔したくない人に向いています。

 今回のタイムボクシングとあわせて、もっと時間術について知りたい方はぜひ読んでみてください。

 タイムボクシングのやり方は次の5ステップです。

【タイムボクシング5ステップ】

  • ステップ①リストを作成する
  • ステップ②優先順位を決める
  • ステップ③作業の目標を設定する
  • ステップ④時間を設定する
  • ステップ⑤振り返りで軌道修正

 まずはステップ①リストの作成方法から紹介します。

 タイムボクシングのやり方1つ目のステップは「リストを作成する」です。

 リストはどんな内容でもOKですが、以下の内容でまとめるとやりやすいかと思います。

  • 短期ですること(1日)
  • 中期ですること(1週間~数か月など)
  • 長期ですること(1年以上)

 短期・中期・長期で、

  • 個人的にやりたいこと
  • 仕事や家族との約束
  • 勉強や運動の目標

 などすべてリストアップします。

 参考までに筆者の例を上げると、次のようになります。

【リストアップ】(例)

短期ですること(1日)>

  • 筋トレ
  • 瞑想
  • 情報収集(本、論文、オーディオブックなど)
  • 漫画を読む
  • ゲームをする
  • X(旧Twitter)4投稿
  • インスタの投稿
  • 部屋の整理
  • メッセージの返信(メール、SNSなど)
  • 音楽を聴く
  • アニメを観る
  • ネットスーパーで注文
  • 日記を書く

中期ですること(1週間~数か月など)>

  • 週2回ランニング
  • 友達と会う
  • 家族と食事
  • 旅行に行く
  • インスタ月50投稿
  • 美術館に行く

長期ですること(1年以上)>

  • 年96記事ブログを書く
  • 講座の準備

 上のリストを見て分かるように、「漫画を読む」とか「美術館に行く」とかプライベートなタスクも入れてます。

 とにかく、自分が思いついたタスクはリストアップします。

 タイムボクシングのやり方2つ目のステップは「優先順位を決める」です。

 リストができたら、1日の作業の中で最優先したいタスクを3つ選びます。

 最優先のタスクが3つまでなのは、3つを超えると達成率が下がり、ストレスが溜まる可能性が高くなるからです。

 筆者の場合は、

  • 年96記事ブログを書く
  • 情報収集
  • X(旧Twitter)4投稿

 の3つが主な優先タスクになります。

 タイムボクシングのやり方3つ目のステップは「作業の目標を設定する」です。

 リストアップと優先順位が決まったら、優先タスクの目標を設定します。

 ポイントは、具体的な数値で決める点です。

 先ほどの筆者の例(主な優先タスク3つ)で考えると、次のようになります。

  • 「年96記事ブログを書く」には、月に8本、だいたい週2記事のペースで書く必要がある。1記事5,000文字くらいなので、1週間だと2記事で10,000文字、1日約1,500文字書けばいい計算になる。

  • 「情報収集」では、ブログ作成やX(旧Twitter)で投稿するために専門書を読む、論文を読む、オーディオブックを聴くなどを行う。日々情報を収集しないとネタ切れになるので、最低でも1日1つ以上の媒体から情報を収集するようにする。

  • 「X(旧Twitter)の投稿」では、筆者は1日4投稿(朝、昼、夕方、夜の4回)すると決めている。そのため、1投稿140文字以内の文章を、前日までに4つ以上ストックするのが目標となる。

 上記を1日のタスクに割り当てる目標としてまとめると、次のようになります。

【1日の優先タスクの目標】(例)

  • 「年96記事ブログを書く」:1,500文字を書く
  • 「情報収集」:1つ以上の媒体から情報を収集する(本や論文など)
  • 「X(旧Twitter)の投稿」:1投稿140文字以内の文章を4つ以上ストックする

 ちなみに目標の設定については、

  • 10分筋トレをする
  • 20分瞑想する
  • 30分資格勉強をする

 など、時間の長さをゴールにしてもかまいません。

 あくまで数値で客観的に把握できる目標を設定するのが大事です。

 タイムボクシングのやり方4つ目のステップは「時間を設定する」です。

 リストで上げた取り組むタスクについて、何時から何時までするかそれぞれ当てはめていきます。

 記入は手帳でもカレンダーでも何でもいいですが、特にこだわりがなければグーグルカレンダーをお勧めします。

 理由は、ルーチンの記録に向いているからです。

 例えば、

  • 朝8時45分から9時までの15分間筋トレをする

 と決まっていたら、

  • 「筋トレ」
  • 「8時45分から9時まで」
  • 「毎日」

 と設定すると、あとは自動的にそのタスクを記録できます。

 また、

  • 途中で時間の変更する
  • 毎週月曜日と木曜日などカスタム設定をする
  • タスクごとに色分けする

 などもできるのでめっちゃ便利です。

 もちろん、手書きが自分に合ってるのであればカレンダーや手帳に記録するでも構いません。

 ここで先にステップ②で決めた優先順位から埋めていきたいところですが、最初に埋めるのは人間関係に関するタスクから埋めるのをお勧めします。

 というのも、家族や友人と会ったり、恋人と過ごす時間を犠牲にすると、いつか精神的につらくなって挫折してしまうからです。

 あくまでロングゲームをプレイしてると思って、長く続けることを優先にします。

 時間の設定について、再び筆者の例を挙げると、年に96記事ブログを書くには1日1500文字を執筆する必要があります。

 楽観バイアスの対策でも解説したように、人は未来の見積もりを甘くする傾向があるので、

見積もりは自分が終わると予想した時間より1.5倍にする

 を意識してタスクを当てはめていきます。

 実際に筆者は「1時間ちょっとあれば1,500字書けるかな?」と思って取り組みましたが、いざやってみたら数十分オーバーしたため、2時間に設定します。

 タイムボクシングが完成すると、次のような感じになります。

タイムボクシングの例「Googleカレンダー」を元に作成。

 全部ギチギチに入れるとゆとりがもてないので、タスクとタスクの間には少しの空白(小休憩)を挟みます。

 ステップ①リストの作成からこの時間設定までの作業は、だいたい60分で終わります。

 あとはひたすら決めたとおりにやっていけばOKです。

 ただ、タイムボクシングでは1つ注意点があります。

  • どんなにノリにのったとしても、時間が来たら必ず終了して次のタスクに移る

 理由は、1つでも時間をオーバーすると、その後のタスクが後倒しになって計画通りにできなくなるためです。

 決めた時間までにできなかったタスクは、翌日に割り当てます。

 詳しくは次のステップ⑤「振り返りで軌道修正」で説明します。

 最後、タイムボクシングのやり方5つ目のステップは「振り返りで軌道修正」です。

 1日のタスクを終えたら、最後に振り返りを行います。

  • 自分の目標は達成できたか?
  • どうして予定通りにいかなかったか?
  • 次回はどう配分すればうまくいくか?

 などを考えて、翌日のタスクの時間配分を決めます。

 まずやってみると分かりますが、意外に自分は時間の見積もりができていないと気づきます。

 時間が足りないと感じたタスクだけでなく、逆に時間が余ってしまった例もあるでしょう。

 そのため、定期的に振り返るステップが必要になります。

 1日のタスクが終わる→振り返る→翌日で軌道修正を繰り返します。

 すると、自然と自分のタイムスケジュール力がどんどん上がります。

 だいたい1、2週間くらい続けると自分に合った配分がわかってくるので、まずは数週間試してみてはどうでしょうか。

 タイムボクシングのやり方まとめです。

【タイムボクシング5ステップ】

ステップ①リストを作成する

  • 短期、中期、長期でリストアップすると書きやすい。
  • 「漫画を読む」とか「美術館に行く」とかプライベートなタスクも入れる。

ステップ②優先順位を決める

  • 3つまでを推奨(3つを超えると達成率が下がり、ストレスが溜まる可能性が高くなるため)

ステップ③作業の目標を設定する

  • 具体的な数値で決める(1日1,500字書くなど)
  • 1日15分筋トレするなど、時間の長さで目標を決めてもOK。

ステップ④時間を設定する

  • 人間関係のタスクから埋めると長続きしやすい
  • 見積もりの時間は2倍にする

ステップ⑤振り返りで軌道修正

  • 実際にやってみて、時間が足りなかったもの、逆に時間が余ったタスクを振り返り、翌日に軌道修正する。
  • 1日のタスクが終わる→振り返る→翌日で軌道修正のサイクルを繰り返す

 タイムボクシングのメリットは、自然とシングルタスクになれる点です。

 人は脳の切り替えにエネルギーを使うので、1日でいろんなことを同時進行で行うとパフォーマンスが落ちてしまいます。

 ですがタイムボクシングは、1日でするタスクを予めリストアップしてカレンダーに書き込み、ひたすら決めた時間通りにするので、脳に負担がかかりません。

 最初はステップ①からステップ④の時間設定まで60分くらいかかりますが、その後の作業は基本的にステップ⑤の振り返りだけです。

 一度体得すればなくてはならない最強のテクニックになるので、いつも計画で失敗しがちな人はぜひ実践してみてください。

 時間術については、鈴木裕の『YOUR TIME ユア・タイム』がお勧めです。

 ベストセラー本で時間術に悩む多くの人がこの本を読んで解決しています。 

 時間の使い方について誰もが間違う考え方がわかります。

 あなたの時間感覚タイプも診断できるので、気になる方は手に取って確認してみてください。

 ちなみに今回のタイムボクシングは、先ほどメリットで紹介したシングルタスクのテクニックと相性がいいです。

 あわせて以下の過去記事も参考にすると更にパフォーマンスを上げれます。

 さらに自分のパフォーマンスを発揮させたい方だけ読んでみてください。

 >>(参考)シングルタスクに切り替える7つの方法―集中力を極限まで最大化するー

タイムボクシングはどんな人に向いていますか?

特にタスクを先延ばしにしてしまいがちな人や、長期の目標を多くもっている人に向いています。

実際に目標を具体的なスケジュールに落とし込むと、将来の自分とのつながりを感じられるので、現実感が濃くなるためです。

【記事執筆】あすか

【X(旧Twitter)】:https://twitter.com/askalabo

【Instagram】:instagram.com/aska.labo

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