メンタルを無理なく鍛える科学的なエクササイズ7選
今回は、メンタルを無理なく鍛える科学的なエクササイズ7選を紹介します。
結論から言うと、
- メンタルを鍛えるには、精神にストレスを与えることが必要
となります。
精神にストレスを与えると聞いて、「それって大丈夫なの?」と思った方もいるかもしれません。
たしかにパワハラや長時間労働などによる精神的なストレスは、心身に悪影響を及ぼすので良くありません。
ですが私たちは、筋トレで適度な負荷をかければ身体が鍛えられるように、精神にも正しく負荷をかければメンタルを鍛えられることが研究で明らかになっています。
そこで今回は、あなたのメンタルを鍛える方法を7つ紹介します。
メンタルを簡単に鍛えるエクササイズ7選
メンタルを簡単に鍛える方法は次の7つです。
【メンタルを簡単に鍛えるエクササイズ7選】
- 方法①利き手でないほうの手を使う
- 方法②目を閉じて作業をする
- 方法③アナログで対応する
- 方法④逆さまにする
- 方法⑤本は音読、聴読する
- 方法⑥通勤の仕方を変える
- 方法⑦10個ゲーム
どれも今日から実践できるテクニックです。
あなたが好きな方法を選んでぜひ実践してみてください。
方法①利き手でないほうの手を使う
メンタルを鍛える科学的な方法1つ目は「利き手でないほうの手を使う」です。
利き手でないほうの手(右利きなら左手)を使うようにすると、メンタルが鍛えられることがいくつかの研究でわかっています。
例えば、ニューサウスウェールズ大学などの研究では、右利きの被験者に
- 「左手でカップをつかんで紅茶を飲む」
- 「ドアを左手で開ける」
などの行為を指示したところ、2週間で感情に流されずに行動できるセルフコントロール能力が改善しました。(R)
理由は、利き手以外の手を使ったことで、脳が鍛えられたためと考えられています。
利き手以外の手を使うのは、最初慣れるのに時間はかかるかもしれませんが、
- ペットボトルのフタを開ける
- スマホでメッセージを打つ
- 歯を磨く
- マウスを操作する
など日々の日常生活で行っている作業に使うとメンタルが強くなります。
最初慣れるまでは難しいと思いますが、ぜひ試してみてください。
方法②目を閉じて作業をする
メンタルを鍛える科学的な方法2つ目は「目を閉じて作業をする」です。
目を閉じて作業をすることで、感覚がフルに活動を始め、脳が新しい神経経路を使い出します。
アニメや漫画に出てくる盲目のキャラクターって、メンタルが強い人が多かったりしませんか?
理由は、常に視覚以外の情報からでも把握できるよう脳がフル活動しているためです。
目を閉じて作業をすると、精神に良いストレスがかかって、メンタルを鍛えることができます。
目を閉じての作業は、
- お風呂に入る
- 着替えをする
- 皿を洗う
- 洗濯物を干す
など、日常的な家事レベルで構いません。
私たちは日常のタスクを行う際に必要な情報の大半を視覚から得ているので、目を閉じて活動するだけでメンタルに適度な負荷をかけることができます。
方法③アナログで対応する
メンタルを鍛える科学的な方法3つ目は「アナログで対応する」です。
最近ではAIもどんどん進化し、非常に便利な世の中にはなっていますが、あえてアナログで対応するのもメンタルに効くのでお勧めです。
例えば、
- GPSをオフにして地図を読む
- メモアプリを使わずに電話番号や買い物リストを覚える
- SNSを止めて直接友人や家族とコミュニケーションを取る
などです。
つまり、人間が生まれつき持っている能力をできるだけ活かすイメージですね。
スマホやパソコンなどのデジタル機器を使う頻度を減らせば、記憶力をつかさどる脳のエリアを活性化させることができます。(R)
方法④逆さまにする
メンタルを鍛える科学的な方法4つ目は「逆さまにする」です。
私たちは普段見慣れたものが逆さまになると、脳に異なる刺激を与えることができます。
これを日常生活に応用するなら、
- 時計を逆さまに置く
- カレンダーを逆さまに吊るす
- 本を逆さまにして1ページだけ読んでみる
などがあります。
あなたが思いついたものは、できるだけ逆にしてみるとメンタルを鍛えることができます。
方法⑤本は音読、聴読する
メンタルを鍛える科学的な方法5つ目は「本は音読、聴読する」です。
方法②の「目を閉じて作業をする」で触れたように、私たちは入ってくる情報の大半を視覚に頼っています。
逆に言えば、視覚以外の感覚はほとんど機能していません。
そのため、音読または聴読を行うと、視覚だけで本を読むのとは異なる脳領域が働き出すことがMRIを使った研究でわかっています。
なのでもしあなたが本を読むときは、
- 文章を声に出しながら読む
- オーディオブックで聴く
を活用してみると、普段と違う脳が働くだけでなく、内容も覚えやすくなります。
これまで本を読むときに黙読してた方は、ぜひ音読や聴読を試してみてください。
方法⑥通勤の仕方を変える
メンタルを鍛える科学的な方法6つ目は「通勤の仕方を変える」です。
いつもとは異なる通勤をしてみるだけでも、メンタルに適度な負荷をかけれます。
というのも、多くの人は慣れたルートや移動手段で通勤しているからです。
このような変化のない日々は、私たちの脳にほとんど刺激を与えません。
そこで、
- あえて公園のある道から通勤してみる
- 「車通勤」から「自転車通勤」に変えてみる
- 通勤時間を使って友達や家族に電話する
など、通勤の仕方を少し変えてみます。
すると、いつもと違う状況に脳が刺激されるので、たまには新しい通勤ルートの開拓を色々試してみるのをお勧めします。
方法⑦10個ゲーム
最後、メンタルを鍛える7つ目の科学的な方法は「10個ゲーム」です。
「10個ゲーム」とは、
- ある物を1つ選んで、新しい使い道を最低でも10個を上げる
といったテクニックをいいます。
これは、心理実験で創造性の改善にも使われる方法です。
例えば、プラスチック製の水とうを選んだ場合は、
- マジックで絵を描いてランタンにする
- チロルチョコなどお菓子入れにする
- コインが入る大きさの切り込みを入れて貯金箱にする
- クジ引き用の入れ物に使う
…など、できるだけ斬新な使い方をひねり出すようにしましょう。
これは頭の中だけで手軽に脳へ負担をかけられるテクニックです。
ぜひ、すきま時間などに行ってみてください。
メンタルを鍛えるエクササイズまとめ
メンタルを鍛えるエクササイズのまとめです。
【メンタルを鍛えるエクササイズのまとめ】
- メンタルは筋トレと同じように、適度な負荷をかければ鍛えられる。
【メンタルを簡単に鍛えるエクササイズ7選】
- 方法①利き手でないほうの手を使う
- 方法②目を閉じて作業をする
- 方法③アナログで対応する
- 方法④逆さまにする
- 方法⑤本は音読、聴読する
- 方法⑥通勤の仕方を変える
- 方法⑦10個ゲーム
一般的にストレスは良くないものとされますが、適度な負荷であればメンタルを鍛えることができます。
今回紹介したトレーニングを使えば、あなたのメンタルは確実に鍛えられていきます。
もし7つのエクササイズに慣れてきたら、
- 目を閉じて利き手以外の手で歯を磨く
- 新しい通勤ルートを開拓しながらオーディオブックを聴く
- ノートを逆さまにして文章をメモしてみる
などと組み合わせて使ってみるのもアリですね。
ぜひ普段の日常生活で、時間を見つけてメンタルを鍛えてみてください。
【参考文献・データ等】
- 鈴木裕『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』
- Thomas F Denson et al.(2012)“Self-Control and Aggression” Current Directions in Psychological Science 21(1):20-25
- Eleanor A. Maguire(1997)“Recalling Routes around London: Activation of the Right Hippocampus in Taxi Drivers” Journal of Neuroscience
【記事執筆】あすか
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